『コンフィデンスマンKR』レビュー
イントロダクション
『コンフィデンスマンKR』は、日本の人気ドラマ『コンフィデンスマンJP』を韓国で大胆にアレンジした痛快クライム・エンターテインメント。鋭い知性と巧妙な仕掛けで “悪党” に復讐する三人の詐欺師たちの活躍が描かれます。2025年9月6日(土)22:30からAmazon Prime Videoにて、世界240以上の国・地域で独占配信がスタートしました。
作品情報
- 配信開始日・形式:2025年9月6日(土)22:30〜、全12話を土日ごとに配信。
- 制作陣:演出はナム・ギフン、脚本はホン・スンヒョンとキム・ダヘが担当。韓国らしいエネルギッシュな演出が期待されます。
- ジャンル:クライム、アクション、コメディ。心地よいスリルと笑いが融合した毒のない痛快ドラマです。
- 特徴:原作の枠を超えて、社会問題や登場人物の背景(特にユン・イラン)をより深く掘り下げる構成や、韓国特有の感性によるアレンジが見どころです。
『#コンフィデンスマンKR』
— Prime Video(プライムビデオ) (@PrimeVideo_JP) September 3, 2025
꧁配信開始まであと 𝟛日꧂
3人の華麗なる詐欺師たちをご紹介••✮
👤ユン・イラン (#パク・ミニョン)
👤ジェームズ (#パク・ヒスン)
👤ミョン・グホ (#チュ・ジョンヒョク)
彼らによるコンゲームが
まもなく始まる──
9月6日(土) プライムビデオで独占配信開始
あらすじ(ネタバレあり)
エピソード1あらすじ
夜のソウル—ネオンがにじむ裏通りの扉の先には、選ばれた者だけが足を踏み入れられる闇カジノ。艶やかな韓服を纏い、完璧な所作でカードをさばく“ディーラー”の女がいる。名はユン・イラン。IQ165の天才詐欺師にして、悪党だけを洗い流す“人間洗濯機”を自称するチームのリーダーだ。オープニングから観客を「私の世界へお招きします」と宣言する彼女の独壇場で幕が上がる。
彼女の獲物はまず、弱者の不安につけ込む“巫女詐欺師”ペクファ。イランは百貨店での“偶然”を装ってターゲットの懐へするりと入り込み、カジノの熱気に乗せて相手の強欲を最大出力にまで引き上げる。チップの山、飛び交う札束、張り詰める空気。そこに冷静沈着な相棒ジェームズと、変装の名手ミョン・グホが合流し、盤面は一気に彼らのペースへ。仕上げは視点を一段ひっくり返す“種明かし”——ペクファの金は、気づけばきれいに回収されていた。
だがこれは、もっと巨大なゲームの“前菜”にすぎない。次なる標的は、公益財団の仮面をかぶった高利貸し界の伝説、チョン・テス。表向きは善人、裏では政治・警察に太いパイプを持つ冷酷な支配者だ。舞台は上流社交界、金融、航空業界へと拡張し、グホは“航空会社会長の隠し子”という大胆なペルソナで敵陣の懐へダイブ。カメラは煌びやかなパーティーと無機質な会議室を行き来し、イランの仕掛ける“嘘の生態系”が少しずつ完成していく。
イランの狙いは、テスの金庫番を揺らし、資金の流れに“目に見えない穴”を作ること。ジェームズは船舶の“船長”に扮して物流の要を押さえ、グホは血筋ネタで上層部の警戒心を麻痺させる。彼らの変装と心理誘導は、ただの騙し合いではない。“欲望のスイッチ”を入れてから、観客ごと舞台を反転させるマジックだ。
しかし、テスは凡百のカモではなかった。鼻先で嘘の匂いを嗅ぎ取る嗅覚と、平然と人を切り捨てる冷血さ。終盤、彼の“介入”で作戦は想定外の軋みを上げ、グホの身元に危険なスポットライトが当たる。視聴者の鼓動が一段上がるところで——画面は暗転。猫と獅子のチェイスが本格的に始まることを告げて、エピソード1はスリリングな余韻を残して幕を下ろす。
観どころ・仕掛けのキモ
- 導入の“闇カジノ”:イランを“仕掛ける女”として象徴化。カードと視線のアップで、嘘のルールを観客に刷り込む。
- 前菜→本丸の段取り:巫女詐欺の制圧で“悪党だけを狙う”哲学を提示し、テス戦への大義と期待値を積む。
- 韓国版ならではの厚み:財団・政治・金融へと“構造的な悪”を立体化。ギラついた華やかさと社会性のミックスが効く。
一言でいえば、“視界ジャック”。見えているはずのものが次々と裏返り、気づけばイランの掌の上。けれど、そのさらに上に座っているかもしれない怪物がチョン・テスだ、という不穏な予告編でもある——そんな一話です。
エピソード2 あらすじ
忠誠のテスト — 闇からの信頼へ
舞台はフィリピン。巨大な裏金を動かすため、ユン・イランとグホはチョン・テスから背筋が凍るような指令を受ける――「この2つのスーツケースを俺の代わりに運べ。ただし、一切開けるな。俺のことは絶対漏らすな」。その圧迫感と緊張感は、まるで彼らが“人間の値踏み”をされているかのようだ。
だが道中、車中で突然襲撃され、拘束された2人。そこで立ちふさがったのは、前話で散り散りになったはずの“運び屋”ミスタームル。すぐに状況が崩れ出す…と思いきや、これはテスによる“忠誠度チェック”だった――まるで観客をふり回すような大胆な展開に、視聴者も背筋を凍らせる。
空への賭け — 裏金を狙う嵐のような作戦
検査が厳格な空港。探知犬がキャリーバッグに反応し、危機は一気にクライマックスへ。「10億ウォンが没収された」という絶体絶命のスイング。しかしイランはいち早くヒントを察知。救援団体のチラシからヒントを得て、「世界的な寄付キャンペーン」を装った航空機作戦を提案する。羽を伸ばす暇もなく、次の奇想天外な策が炸裂する。
機内サスペンス — パニックと計画の交差点
チャーター機。乗客の視線と歓声が交錯する瞬間、イランとグホは全く別の静寂と高ぶる神経を抱えていた。だがテスは、グホの身分に疑念を抱き、薬を注入しようとする狂気の瞬間。そこへ揺れという“天災”のようなトリガーが入り、突然の機体の揺れが物理的にも物語的にも閾値を超えることに。
逆転の美学 — 掛け値なしの騙し合い
混乱の中で、「重量軽減」の名目でスーツケースが投げ出される。副操縦士の正体はジェームズ――病院にいるはずの彼が、計画の影で自在に動いていた事実が明かされるタイミング。見事すぎる仕掛けに、観る者は唖然とする。“全員がグル”という発想、まさにこのドラマが得意とする騙しのエレガンスだ。
降下したテスは、砂丘に着地するも、手にしたカバンには白い紙ばかり。金が消えてしまったショックと怒りは、思わず画面に突っ込みたくなるほど。「金、ないじゃん!」――そんなツッコミすら視聴者が抱いてしまう展開だ。
正義の仕返し — 闇から光へ
裏金は若者支援施設へと流れ、悪党の資金源は解体される。単なる痛快な騙しじゃなく、「社会への復讐」という深いテーマまで乗ってくるのが韓国版の味わい。そして何より、イランの過去の暗い影がちらつくクローズアップ。彼女が過去に犠牲となった経験こそが、この物語の真のドライバーなのだろう――そんな気配が漂い、エピソードの幕切れを鮮烈に彩る。
こんな人に刺さる、第2話の魅力ポイント
- 心臓がドキドキする展開好き!:「騙し」が思い通り転がっていく爽快感と、裏切られる緊張感のコンボがたまらない。
- キャラの裏切りにワクワクする人:「誰が味方か分からない」この緊張感、たまらん。
- 社会派エンタメを探してる方へ:ただの詐欺ショーじゃなく、台の向こうにある社会構造を揺さぶる力もある。深みがある。
私の感想
第1話から完全に掴まれましたね。
オープニングの闇カジノのシーン、あれは本当に痺れました。豪華な舞台に派手な演出、そしてパク・ミニョン演じるユン・イランの登場。最初は優雅なディーラーの顔をしているんだけど、その裏に“IQ165の天才詐欺師”としてのしたたかさがチラ見えして、「うわ、この人絶対ヤバいけど面白い!」と感じさせられました。
特に印象に残ったのは、最初のターゲットである巫女詐欺師ペクファを仕留めるくだり。詐欺師をさらに詐欺でハメるっていう構図が最高に痛快で、観ているこちらが「もっとやれー!」と拍手したくなる感じ。単なる悪党退治じゃなくて、“悪党の欲望を利用して自滅させる” ところがこの作品の面白さだと思います。
そしてチーム感!
ジェームズの落ち着き、グホのユーモア、そしてイランのカリスマ。三人が絡むと掛け合いが軽快で、シリアスな状況でも思わず笑えるシーンが散りばめられていてテンポがいい。特にグホの変装シーンは、「え、そんな設定アリなの!?」っていう突拍子もなさが逆にツボでした😂
一方でラスボス感たっぷりに登場したチョン・テス。彼の登場によって、ただの“詐欺師VS悪党”ではなく、裏社会や政治まで巻き込んだ大きなゲームになりそうな予感が漂ってきました。ラストの引きも緊張感があって、「次、どうなるの!?」とすぐに次話を再生したくなる仕掛けはさすが。
総じて感じたこと
- イラン=パク・ミニョンの七変化っぷりがすごすぎて目が離せない
- チームのバランスが絶妙で、重いテーマでもエンタメとして軽快に見られる
- 「信じていたものが裏返る」瞬間の気持ちよさがクセになる
- 第1話で既に“韓国版としての色”がハッキリしていて、日本版を観ている人でも新鮮に楽しめる

リメイク作品って最初はちょっと警戒するんですが、これは韓国らしいダイナミックさと社会性がうまく融合していて、オリジナルとして楽しめます。
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