Netflixドラマ『復讐を抱きし者、墓は二つ掘れ』あらすじ解説と感想レビュー

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Netflixドラマ『復讐を抱きし者、墓は二つ掘れ』レビュー

イントロダクション

Netflixスペイン発のリミテッドシリーズ『復讐を抱きし者、墓は2つ掘れ』。南スペインの美しい海辺の町を舞台に、少女失踪事件の裏に隠された真実と復讐が描かれる全3話の濃密サスペンス。

作品情報

  • タイトル:復讐を抱きし者、墓は2つ掘れ
  • 原題:Dos tumbas
  • 国:スペイン
  • 配信:Netflix
  • 話数:全3話
  • 監督:キケ・マイーヨ
  • 脚本:アグスティン・マルティネス、ホルヘ・ディアス、サントス・メルセロ

キャスト紹介

⭐ 主演キャスト

  • キティ・マンベール(イサベル役)
    失踪した孫娘の真相を追う祖母。**「もう失うものはない」**という覚悟で復讐に踏み込む。ベテラン女優の圧倒的な存在感。
  • アルバロ・モルテ(ラファエル役)
    少女の父親。正義と復讐の間で揺れる父を繊細に演じる。『ペーパー・ハウス』の教授役で知られる人気俳優。
  • ホヴィク・ケウチケリアン(アントニオ役)
    事件の核心を握る人物。重厚な演技で物語を支配する存在感を発揮。『ペーパー・ハウス』出演でも注目を集めた。

👧 失踪した少女

  • ベロニカ(ノンナ・カルドネル)
    マルタと共に行方不明となる16歳の少女。
    彼女の失踪が物語の発端となり、祖母イサベルの復讐劇の原動力となる。
    若手女優ノンナ・カルドネルが瑞々しくも印象的に演じる。

🎬 脇を固めるキャスト

  • ナディア・ビラプラーナ … 事件の周辺人物を演じ、若い視点で物語に厚みを加える。
  • ジョアン・ソレ … 地元住民として登場し、町の“沈黙”や“共犯”を象徴する存在。
  • カルロス・ショルツ … 裏側から事件を照らすサブキャラクターとして出演。

出典: Netflix『復讐を抱きし者、墓は2つ掘れ』

あらすじ

スペイン南部、白壁の村と青い海が広がる美しい町で、16歳の親友ベロニカとマルタがある夜、忽然と姿を消す
地元は大騒ぎとなり、警察による捜索も行われるが、決定的な証拠は見つからず、事件は「証拠不十分」とされて打ち切りに。
やがて人々は話題にするのをやめ、事件は町全体の「沈黙」の中へ埋もれていった。

しかし、**祖母イサベル(キティ・マンベール)**だけは違った。
愛する孫娘の運命を信じ、決して諦めようとしない彼女の執念は、やがて周囲の冷たい無関心を振り切り、法の枠を越えた行動へと突き進ませていく。

イサベルは少しずつ手がかりをつかむ。
その過程で浮かび上がるのは、町の人々が口を閉ざしてきた“不都合な真実”
事件の夜、少女たちに何が起きたのか。
なぜ、マルタとベロニカは一緒に消えなければならなかったのか。

調査が進むごとに、イサベルは恐ろしい事実の輪郭に触れていく。
それは単なる失踪や偶然の事故ではなく、若さと友情、そして脆い心のすれ違いが絡み合った複雑で痛ましい出来事だった。
さらに、愛する者を守ろうとした大人たちの「沈黙」と「選択」が、真実をさらに遠ざけていく。

南スペインの陽光に照らされた美しい風景は、物語が深まるにつれ、かえって残酷な影を際立たせる舞台装置へと変わっていく。
そしてイサベルが最後に辿り着くのは、「真実を知ること」と「赦しを得ること」は決して同じではないという厳しい現実。

――果たして、ベロニカはどこにいるのか。
――マルタの身に起きたこととは何なのか。
――そしてイサベルが下す決断とは。

全3話という短い構成ながら、**「復讐」「罪」「贖い」**というテーマを重く深く描き切るリミテッドシリーズ。
その結末は、きっとあなたの心にも「もし自分だったら?」という問いを投げかけてくるでしょう。

私の感想

16歳の少女たちの失踪という切り口から始まる物語ですが、その奥には**「残された人の執念」「若さゆえの危うさ」「真実と赦しの狭間」**が丁寧に描かれています

特に印象的なのは、主人公が祖母イサベルであることです。
孫娘を思う気持ちが彼女を動かしていきますが、それは単なる愛情物語ではなく、**「復讐は正義になり得るのか」**という問いを投げかけます。
イサベルの姿には、哀しみと怒り、そして迷いが同居していて、観ているこちらも一緒に揺さぶられました。

事件の真相に近づくにつれて見えてくるのは、善と悪の単純な構図では片づけられない現実です。
一瞬の感情や思いがけない行動が、大きな悲劇へと繋がってしまう。
さらに「守るため」「隠すため」という名目で大人たちが沈黙してしまうことで、真実はますます遠ざかってしまう――。
そこには、どこか現実社会にも通じる痛みがありました。

映像もとても印象的でした。
アンダルシアの白壁の村や蒼い海の景色は美しいのに、物語が進むにつれてその美しさが逆に残酷さを際立たせる背景になっていく。
光が強ければ影も濃くなる、そんなコントラストが最後まで胸に残ります。

そしてラストに描かれる「二つの墓」というテーマ。
ひとつは少女の墓。もうひとつはイサベル自身の心に刻まれた贖罪の墓。
それは、復讐が救いではなく新たな喪失を生むことを静かに示していました。

観終わったあとに残るのは爽快感ではなく、**「もし自分が同じ立場だったらどうするだろう」**という重い問いかけです。
真実を知ることは本当に救いになるのか。復讐は誰のためにあるのか。そして赦すことは可能なのか。
考えれば考えるほど簡単な答えは出ませんが、だからこそ深く心に残る作品でした。


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