Netflix『フォール・フォー・ミー』レビュー
イントロダクション
「Fall for Me」は、2025年8月21日にNetflixで配信開始されたドイツ発のエロティック・スリラー映画です。スペインの美しい島、マヨルカを舞台に、姉妹が思わぬ愛と裏切りの渦に巻き込まれていく物語。監督はSherry Hormann、脚本はStefanie Sycholtによるもので、Wiedemann & Berg TelevisionとNetflix Studiosが共同制作を担当しています 。
作品情報
- タイトル:Fall for Me(フォール・フォー・ミー)
- 配信開始日:2025年8月21日(Netflix独占配信)
- ジャンル:エロティック・スリラー/ロマンス/ミステリー
- 言語:ドイツ語
- 上映時間:約105分
- 監督:Sherry Hormann
- 脚本:Stefanie Sycholt
- 製作:Wiedemann & Berg Television、Netflix Studios
キャスト紹介
- Svenja Jung:主役のリリ(Lilli)
- Theo Trebs:ナイトクラブ経営者トム(Tom)
- Tijan Marei:リリの妹、ヴァレリア(Valeria)
- Victor Meutelet:フランス人の恋人マヌ(Manu)
- Thomas Kretschmann:不動産業者ニック(Nick)
- Antje Traue:被害者ベア(Bea)
- Lucía Barrado:ニックの妻ジラソル(Girasol)
- (その他、受付嬢など:Lea Marksほか)
あらすじ
姉のリリ(Svenja Jung)は、しばらく疎遠だった妹ヴァレリア(Tijan Marei)を訪ねてスペイン・マヨルカ島へ降り立つ。
太陽が照りつけるリゾート地で久々に再会した妹は、驚くべき告白をする。――「フランス人のマヌと婚約したの」。出会ってからわずか数ヶ月、しかも二人は豪華なB&Bへの投資を進めているという。
姉として胸騒ぎを覚えたリリは、**「本当に信じて大丈夫なの?」と問いかけるが、ヴァレリアは恋に酔いしれていて耳を貸そうとしない。そんな中、リリは偶然にナイトクラブを経営する男トム(Theo Trebs)**と出会う。危うい魅力を放つ彼に惹かれ、リリは禁断の恋に足を踏み入れてしまう。
しかし、次第に浮かび上がってくるのは恐ろしい真実だった。マヌ、トム、そして不動産業者ニック(Thomas Kretschmann)とその妻ジラソル(Lucía Barrado)――彼らは巧妙に仕組まれた“ロマンス詐欺リング”の一味だったのだ。
ヴァレリアの愛も、リリの情熱も、すべては巨額の財産を奪うための罠。
物語は一気にスリラーへと転じる。
「愛している」と囁く男の笑顔は、本物なのか? それとも計算なのか?
リリは自分の心さえも疑いながら、妹を救うために孤独な戦いを始める。
クライマックス、ヴァレリアは詐欺グループに捕らえられ、断崖絶壁で命の危機にさらされる。嵐の海風が吹き荒れる中、リリはトムと対峙し――そして思わぬ展開で反撃に出る。警察の介入と姉妹の必死の抵抗によって、詐欺グループの計画は崩壊。だが、トムの本心だけは最後まで謎に包まれたままだった。
一年後、姉妹は相続した別荘を自分たちの手でB&Bとして蘇らせ、再び笑顔を取り戻す。そこにふと姿を現すトム。「彼は敵か、それとも赦すべき人間か?」――その余韻を残して物語は幕を閉じる。
私の感想
いや~、『フォール・フォー・ミー』はただのロマンス映画かと思いきや、思った以上にエロティックでドロドロした罠の香りが漂っていて、最後までゾクゾクさせられました。
まず、舞台がマヨルカ島っていうのが最高にオシャレ。太陽と海、プールサイドの汗ばんだ肌、そして夜のクラブのネオン。リゾート地の開放感と、そこで繰り広げられる背徳的な恋愛のギャップがたまらないんです。
特にリリとトムの関係は、最初は「これ絶対危ないやつだろ…」って思いつつ、スクリーン越しにこっちもつい見入っちゃう。熱いキス、絡み合う身体、相手が詐欺師かもしれないスリルと欲望が入り混じったセックスシーンは、まさにエロスとサスペンスの融合。心臓バクバクしました…笑
ただ単に「見せ場」としてのエロじゃなくて、信じていいのか裏切られるのか…っていう心理的な緊張感を高めるために使われているエロティック描写が多くて、観ていて妙にリアル。人間の欲望や弱さにグサっと刺さります。
ラストに向けてはスリラー色が強くなるけど、最後までトムの「愛してる」が本気なのか、それとも詐欺の延長なのかわからないところが逆に良かった。恋と欲望に落ちるって、こういうことかもしれません。
『フォール・フォー・ミー』は、**「危険なエロス」と「騙し合いのスリル」**を同時に楽しめる一本。ドイツ映画らしい生々しさと重さもあって、観終わったあとも余韻が体にまとわりつくような感じでした。
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