『マイホームヒーロー』映画版あらすじ・キャスト・感想まとめ【家族を守る父の選択】

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映画『マイホームヒーロー』レビュー

​映画『マイホームヒーロー』は、山川直輝氏と朝基まさし氏による同名漫画を原作とし、2023年に放送されたテレビドラマの完結編として制作された劇場版です。​2024年3月8日に公開され、家族を守るために罪を犯した父親の葛藤と戦いを描いたサスペンス作品です。​

作品情報

  • 公開日: 2024年3月8日​
  • 上映時間: 118分​
  • 製作国: 日本​
  • 配給: ワーナー・ブラザース映画​
  • 監督: 青山貴洋​
  • 脚本: 船橋勧​
  • 音楽: 堤博明​
  • 主題歌: Eve「インソムニア」​

🎬 映画『マイホームヒーロー』キャスト一覧表

俳優名(敬称略)役名役柄・特徴
佐々木蔵之介鳥栖 哲雄主人公。家族を守るために殺人を犯すサラリーマン。策略と覚悟で生き抜く父。
齋藤飛鳥鳥栖 零花哲雄の娘。事件から7年後、警察官となり父の過去に疑念を抱く。
高橋恭平(なにわ男子)間島 恭一元・半グレ。哲雄に復讐心を抱き、再び接近する若者。
津田健次郎志野 寛治犯罪組織の冷酷なボス。遺体と金の謎を追い、哲雄を追い詰める。
木村多江鳥栖 歌仙哲雄の妻。夫の罪を背負いながら家族を支える芯の強い女性。
宮世琉弥大沢 隼人哲雄と対峙する若者。緊張感を与えるキーパーソン的存在。
板倉俊之(インパルス)戸島刑事。哲雄の周囲を探りながら真相に近づく。
大東駿介薬師寺組織に関わる男。物語の展開に影響を与える存在。
淵上泰史竹田組織関係者。緊張感ある脇役として登場。
西垣匠榎木哲雄の過去と関わるキャラクター。
金子隼也南田組織関係者。若手ながら物語を支える一員。
神野三鈴間島 恵子恭一の家族。彼の背景に深く関わる人物。
立川談春安元 浩司物語の鍵を握る人物。重厚感のある演技が印象的。
音尾琢真組織に深く関わる重要人物。

あらすじ

物語は、普通のサラリーマンでありながら、家族への愛ゆえに一線を越えてしまった男・**鳥栖哲雄(佐々木蔵之介)**のその後を描いています。

かつて、哲雄は愛娘・零花(齋藤飛鳥)に暴力をふるっていた彼氏を殺害してしまいます。さらに、その彼氏が関わっていた半グレ組織との攻防の末、家族を守るために嘘と策略を重ね、犯罪組織を出し抜きました。

事件から7年後——

娘の零花は警察官となり、父との間にわだかまりを抱えながらも、父の過去を追い始めます。そんな中、山中の土砂崩れによって、哲雄が埋めた遺体がついに発見されてしまいます。警察の捜査が進む中、哲雄は再び窮地に立たされることに。

さらに、かつて哲雄に騙され、罪をなすりつけられた元半グレの**間島恭一(高橋恭平)も再登場。彼は復讐に燃えており、哲雄に迫ります。組織のボスである志野寛治(津田健次郎)**は、かつての10億円の隠し場所と、裏切りの真相を探るため、哲雄を追い詰めていきます。

哲雄は、再び家族の安全を守るため、自らを犠牲にする覚悟で危険な駆け引きに身を投じていきます。
「一度だけなら正義だと思ってた。でも、二度目はもう戻れない。」
愛する者を守るために、彼が選んだ道とは――?


◆ 感想 〜“家族を守る”とは、ここまでの覚悟を背負えるか?〜

「ただのサラリーマンが殺人犯に…?」
そう聞くと、まるでフィクションのように感じるかもしれません。でも『マイホームヒーロー』を観たあと、私はふと考えずにはいられませんでした。

もし自分の大切な家族が危険にさらされたとしたら、
自分ならどこまでできるだろう?

この映画の主人公・哲雄は、ごく普通の父親です。
だけど、彼は娘のために「殺す」という究極の選択をします。そして、その1つの罪から、嘘と策略、そしてさらなる犠牲を積み重ねていくのです。

佐々木蔵之介さんの演技がまた素晴らしいんです。
表向きは平凡で物静かな男なのに、その裏で誰にも言えない恐怖や葛藤を必死に飲み込んでいる…その“父親の影”にグッと惹き込まれました。

そして娘・零花を演じる齋藤飛鳥さん。7年の時を経て成長し、今度は警察官として父の過去を追う立場に。彼女の揺れるまなざしにも、何度も胸を打たれます。

敵役の津田健次郎さんや高橋恭平さんの存在感も圧倒的で、静かな場面ほど恐怖がじわじわ迫ってきます。この“静かな緊迫感”が、本作の大きな魅力です。

この映画は、単なるサスペンスではありません。
“家族とは何か?”
“守るとはどういうことか?”
そんな問いを観る人に突きつけてきます。

特に、普段は家族を支える側にいる人たち——
お父さん、お母さん、夫、妻、きっと共感できるシーンがたくさんあると思います。

また、原作を知らなくても楽しめる構成になっているので、予備知識なしでも問題ありません。最後まで一気に引き込まれ、エンドロールの後にふと深いため息が出てしまう、そんな作品でした。

涙する作品ではないけれど、
心の奥が“静かに熱くなる”ような、そんな感覚。
あなたもきっと、鳥栖哲雄の覚悟と愛に揺さぶられるはずです。

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