Netflix映画『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話』レビュー
イントロダクション
2024年6月27日からNetflixで配信されている映画『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話』は、King & Princeの永瀬廉とドラマ『舞妓さんちのまかないさん』で知られる出口夏希が共演するラブストーリーです。
原作は、SNSを中心に泣けると話題になった森田碧の小説「余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話」(通称:よめぼく)。互いに余命宣告された主人公とヒロインの“期限付きの恋”を描いた感動的なストーリーが多くの読者の心を捉えました。
監督は『ホットロード』や『今夜、世界からこの恋が消えても』で知られる三木孝浩が担当。脚本は『君の膵臓をたべたい』などの吉田智子、音楽は亀田誠治が手掛けています。
主題歌は、フジファブリックの名曲をsuis from ヨルシカがカバーした「若者のすべて」。劇中でこの楽曲が流れるシーンは、物語に深い感動を添える重要な役割を果たしています。
あらすじ
美術の才能に恵まれた早坂秋人(永瀬廉)は、二科展入選を目指して努力していたが、心臓に腫瘍が見つかり、余命1年を宣告されてしまいます。絶望し、感情を押し殺して日々を過ごしていたある日、病院の屋上で美しい絵を描いていた桜井春奈(出口夏希)と出会います。初対面で自分の余命が半年だと告げる春奈に次第に心惹かれていく秋人は、彼女に自分の病気を隠しながら、残された時間を彼女のために使うことを決意します。春奈との交流を通じて、無機質だった秋人の日常は徐々に彩りを取り戻していきます。
キャスト情報
- 早坂秋人(永瀬廉):美術の才能に恵まれた青年で、心臓に腫瘍が見つかり余命1年を宣告される。
- 桜井春奈(出口夏希):余命半年の病を抱えながらも、前向きに生きる女性。
- 三浦綾香(横田真悠):春奈の親友で、高校の同級生。
- 実希子(木村文乃):秋人の母親で、息子の病状に心を痛める。
- 早坂慈美(大塚寧々):秋人の姉で、弟の病状に寄り添う。
- 一樹(仲村トオル):秋人の父親で、家族を支える。
- 桜井葉月(松雪泰子):春奈の母親で、娘の病気に向き合う
評価
『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話』は、美しい映像と心温まるストーリーが魅力的です。三木孝浩監督の繊細な演出と、永瀬廉と出口夏希の自然体の演技が相まって、視聴者に深い感動を与えます。また、音楽や美術の面でも高評価を受けており、特に春奈の描く絵が映画の重要な要素として効果的に使われています
私の感想
この映画は本当に心に響きました。秋人と春奈の物語を通して、限られた時間の中での愛と生きる意味を深く考えさせられます。最初は余命宣告を受けた秋人が絶望している姿に共感し、その後春奈との出会いによって彼の人生が色づいていく様子に感動しました。
秋人と春奈の関係は、ただの恋愛物語に留まらず、人間の強さと脆さをリアルに描き出しています。特に印象的だったのは、二人がお互いの存在によって生きる希望を見出していく過程です。秋人が春奈のために生きることで、自分の人生にも意味を見出し始めるシーンには涙が止まりませんでした。彼が春奈の夢を応援し、自分の病気を隠しながらも彼女との時間を大切にする姿勢には胸が熱くなりました。
また、永瀬廉くんと出口夏希さんの演技は本当に素晴らしかったです。永瀬廉くんの内面の葛藤を表現する演技が特に秀逸で、彼の成長を感じることができました。出口夏希さんも、春奈の明るさと前向きさを見事に表現しており、彼女の存在が秋人にとってどれだけ大きな意味を持つのかがよく伝わってきました。
この映画を観ると、自分の日常の中で忘れがちな「今を生きる」ことの大切さを再認識させられます。何気ない日常が実はとても貴重で、一瞬一瞬を大切にしなければならないというメッセージが心に染みました。秋人と春奈の物語は、見終わった後もしばらく心に残り続け、あたたかい気持ちになります。
全体的に、この映画は涙なしでは見られない感動作であり、とても前向きな気持ちになりまた切なく、限られた時間の中での愛と生きる意味を描いた素晴らしい作品です。
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