Netflix『極悪女王』レビュー
イントロダクション
Netflixの『極悪女王』は、1980年代の日本女子プロレス界を席巻したダンプ松本の実話に基づいたバイオドラマです。2024年9月19日から配信されており、女子プロレス史に残る悪役レスラーとしての松本の台頭と、その象徴的なライバル関係であるクラッシュ・ギャルズ(長与千種とライオネス飛鳥)との戦いが描かれます。
キャスト詳細
役名 | 俳優名 | 詳細 |
---|---|---|
ダンプ松本 | ゆりやんレトリィバァ | 80年代の日本女子プロレス界で悪役として名を馳せた伝説的レスラー。強烈なカリスマ性を持ち、多くのファンを惹きつけた。 |
長与千種 | 唐田えりか | クラッシュ・ギャルズの一員で、ダンプ松本の最大のライバル。ポップカルチャーの象徴的存在となり、80年代の日本に社会現象を巻き起こした。 |
ライオネス飛鳥 | 剛力彩芽 | クラッシュ・ギャルズのもう一人のメンバー。長与千種とともに、テレビを席巻し、女子プロレス界で圧倒的な人気を誇った。 |
ジャガー横田 | 根矢涼香 | ダンプ松本やクラッシュ・ギャルズと同時代に活躍した強豪レスラー。 |
デビル雅美 | 鎌滝恵利 | 80年代を代表するヒールレスラーで、ダンプ松本の盟友として悪役として君臨。 |
ブル中野 | 水野絵梨奈 | ダンプ松本が率いる極悪同盟のメンバーで、後に彼女自身も伝説的なヒールレスラーとして名を馳せた。 |
大森ゆかり | 隅田杏花 | 「女力道山」として知られ、強烈なチョップ技で活躍。「ダイナマイト・ギャルズ」タッグで有名になる。 |
松本の友人・家族 | 仙道敦子, 野中隆光 | ダンプ松本の私生活や人間関係を掘り下げるエピソードに登場するキャラクター。 |
その他脇役 | 斎藤 工, 村上 淳 | プロレス業界を支える関係者や、松本を取り巻く人物たちとして出演。 |
各エピソードあらすじ
エピソード1
物語は、松本薫がプロレスラーとして成功を夢見ていたが、職を失い、ヒーローではなく悪役(ヒール)としての道を選ぶことから始まります。彼女は「ダンプ松本」として、80年代の日本女子プロレス界に衝撃を与える存在となります。彼女の転換点が描かれ、強烈な個性を発揮し始めます。
エピソード2
ダンプ松本は、悪役の軍団「極悪同盟」を結成し、女子プロレス界に混乱を巻き起こします。クラッシュ・ギャルズとの最初の衝突が描かれ、観客の注目を一気に集めます。彼女たちの対立は、プロレス界だけでなく社会的な現象にもつながっていきます。
エピソード3
ダンプ松本とクラッシュ・ギャルズ(長与千種、ライオネス飛鳥)とのライバル関係が本格化します。このエピソードでは、激しい試合が展開され、彼女たちの抗争がプロレス史に残る名シーンを生み出します。ファンとメディアを巻き込んだ大騒動へと発展します。
エピソード4
ダンプ松本の型破りな行動により、ヒール(悪役)とベビーフェイス(善玉)の間で緊張が高まります。このエピソードでは、「TOYO TVチャンピオンシップ 全日本グランプリ」の試合が行われ、リング上のバトルがピークに達します。プロレス界の内側での複雑な人間関係も描かれます。
エピソード5
シリーズ最終話では、ダンプ松本とクラッシュ・ギャルズとの決定的な試合が描かれます。この試合は、プロレス史に残る「髪切りデスマッチ」であり、彼女のキャリアと人生において大きな転機を迎えます。激しい試合が展開され、松本のレガシーが確立されます。
評価
Netflixの『極悪女王』は、1980年代の日本女子プロレス界における悪役「ダンプ松本」のキャリアを描いたバイオドラマとして、高い評価を受けています。視聴者は、ダンプ松本が社会現象を巻き起こした時代のリアルな再現に感嘆し、プロレスファンはもちろん、当時の日本社会に興味を持つ多くの視聴者にも楽しめる作品となっています。
特に、主演のゆりやんレトリィバァのパフォーマンスが絶賛されており、彼女の身体的なトレーニングと役作りに対する献身が見どころです。また、クラッシュ・ギャルズを演じる唐田えりかと剛力彩芽の迫力ある演技も、プロレスシーンをよりドラマチックに彩っています。
見どころ
- プロレスのリアルな描写: シリーズでは、当時の女子プロレスの試合が生々しく再現されており、特にダンプ松本とクラッシュ・ギャルズの「髪切りデスマッチ」は、プロレス史に残る名勝負として描かれています。この迫力あるバトルは、シリーズ全体のハイライトの一つです。
- 女性たちの葛藤と成長: ダンプ松本がヒールとしてのキャリアを築いていく中で、彼女の内面の葛藤やプライベートな生活も丁寧に描かれています。彼女のプロフェッショナルな成功と、それに伴う個人的な犠牲がリアルに描写されており、視聴者にとって感情移入しやすい部分です。
- 80年代のノスタルジー: 映像や音楽は、1980年代の雰囲気を忠実に再現しており、当時のプロレスブームを知らない若い世代にも新鮮な魅力を提供しています。また、懐かしいプロレスラーたちの姿を描くことで、往年のプロレスファンにとっても感動的な作品となっています。
私の感想
『極悪女王』を見た感想として、まず、ダンプ松本さんのキャラクターが本当に強烈で、彼女の存在感に圧倒されました。単なる悪役じゃなくて、彼女の中には葛藤や迷いがあり、それがすごくリアルに描かれています。「悪役を選んだ理由」や「その影響」がしっかりと伝わってきて、共感を呼びました。
試合シーンの迫力はもちろんですが、それだけじゃなく、リング外での彼女の孤独とか人間関係の描写がすごく印象的でした。特に、ダンプ松本さんがプロレスの世界で強くあり続けながらも、裏では普通の女性としての悩みや孤独を抱えていたんだなって感じられて、心にグッとくるものがありました。
そして、ゆりやんレトリィバァさんがすごく良かったです。プロレスラーの役を演じるためにトレーニングして、筋肉まで鍛え上げていたとか。彼女の演技から、ダンプ松本さんの強さと人間的な弱さが見事に表現されていて、引き込まれました。
このドラマを通じて、80年代の日本のプロレス界がいかに熱狂的だったかを知ることができ、当時の社会的な影響力も感じられます。歴史的な側面とエンターテイメントの両方を兼ね備えた作品であり、プロレスファンだけでなく、心に響くドラマを求める全ての人におすすめしたいです。全体を通して、ドラマとしても深みがあって、見応えたっぷりでした!
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