実話スリラー『アイズ・オン・ユー』レビュー｜アナ・ケンドリック初監督作品とロドニー・アルカラ事件の恐怖

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2024年10月21日2024年10月22日

出典：Netflix映画『アイズ・オン・ユー』（Woman of the Hour）

Netflix『アイズ・オン・ユー』レビュー

イントロダクション

『アイズ・オン・ユー』はNetflixで独占配信された実録スリラー映画です。アナ・ケンドリックが監督と主演を務めたこの作品は、実在のシリアルキラー、ロドニー・アルカラの事件を基に描かれています。彼は「デートゲーム・キラー」として知られ、1970年代のアメリカで恐怖の存在となりました。映画は、彼がバラエティ番組「ザ・デートゲーム」に出演し、そこで出会った女性とのエピソードを中心に展開されます。

キャスト

アナ・ケンドリック（監督も兼任）
ダニエル・ゾバット
トニー・ヘイル
ニコレット・ロビンソン
ピート・ホームズ
オータム・ベスト
キャスリン・ギャラガー
ケリー・ジェイクル

◆配信開始
Netflix映画『アイズ・オン・ユー』（アメリカ）

舞台は1970年代のロサンゼルス。テレビ番組「ザ・デートゲーム」の出演者に選ばれたのは、駆け出しの女優と連続殺人鬼。全国放送の番組内で、2人の運命が交差する。

実話を基に描く数奇な物語。#アイズ・オン・ユー pic.twitter.com/VYqesdmDa6
— Netflix Japan | ネットフリックス (@NetflixJP) October 18, 2024

あらすじ

1970年代のロサンゼルスを舞台に、女優志望のシェリル・ブラッドショーは、人気バラエティ番組「ザ・デートゲーム」に出演します。この番組は、1人の女性が複数の男性の中からデート相手を選ぶという形式で、シェリルが選んだ相手がロドニー・アルカラでした。しかし、アルカラには恐ろしい秘密があり、実際は多くの女性を暴行・殺害していたシリアルキラーだったのです。シェリルが彼の異様さを感じ、デートを拒否するまでの緊迫したやり取りが描かれ、同時にアルカラの犯行の背景も明かされていきます。

評価

映画は、1970年代の女性蔑視が一般的だった社会を鋭く描き出し、その時代の雰囲気をリアルに再現しています。アナ・ケンドリックの初監督作品としても話題になっており、彼女の的確な演出が評価されています。しかし、実話が基になっているため、サスペンス要素に関してはやや控えめとの意見も。全体的には、アルカラの強烈なキャラクターが際立っており、緊張感のあるストーリー展開が好評を得ています。

私の感想

『アイズ・オン・ユー』は、実話を元にしているからこそ、観ていて背筋がゾクゾクするシーンが多かったです。特に「ザ・デートゲーム」のシーンは、普通なら楽しいバラエティのはずが、ロドニーの不気味さが伝わってきて、一気に緊張感が増していました。ダニエル・ゾバットが演じるロドニーは、見た目は優しそうなのに、どこか狂気が垣間見えて、そのギャップが本当に怖い。アナ・ケンドリックの初監督作品ということで、期待半分不安半分だったんですが、演出がしっかりしていて、予想以上に楽しめました。

1970年代の雰囲気もよく出ていたのかなと思います。個人的には、実話ベースだからこそのリアルな怖さがグッときた感じ。怖い話が好きな人も、社会的なテーマに興味がある人も、楽しめるんじゃないかなと思います。