映画『ゴールド・ボーイ』レビュー
📝 イントロダクション
2024年3月8日に公開された映画『ゴールド・ボーイ』は、中国のベストセラー小説『悪童たち』(原題:坏小孩)を原作とし、舞台を沖縄に移して映画化されたクライムサスペンスです。監督は金子修介氏、主演は岡田将生氏が務め、少年たちが偶然目撃した殺人事件を巡る心理戦が描かれます。
🎥 作品情報
- タイトル:ゴールド・ボーイ
- 公開日:2024年3月8日
- 監督:金子修介
- 脚本:港岳彦
- 原作:ズー・ジンチェン『悪童たち』
- 上映時間:129分
- 配給:東京テアトル、チームジョイ
- 主題歌:倖田來未「Silence」
👥 キャスト紹介
- 東 昇(ひがし のぼる):岡田将生
- 義理の両親を殺害し、完全犯罪を企てる実業家。
- 安室 朝陽(あむろ あさひ):羽村仁成
- 事件を目撃した少年の一人。
- 上間 夏月(うえま なつき):星乃あんな
- 朝陽の友人で、事件に関与する少女。
- 上間 浩(うえま ひろし):前出燿志
- 夏月の義兄。
- 安室 香(あむろ かおり):黒木華
- 朝陽の母親。
- 東 静(ひがし しずか):松井玲奈
- 東 昇の妻。
- 打越 一平(うちこし いっぺい):北村一輝
- 警察官。
- 東 巌(ひがし いわお):江口洋介
- 東 昇の義父。
📖 あらすじ
沖縄の自然に囲まれた崖の上。そこは、**何もかもがうまくいっているように見える男・東 昇(岡田将生)**の“秘密”の舞台だった。東は、大手企業の次期社長候補として期待される存在。しかしその実態は、義理の父母を殺害するという衝撃の完全犯罪を計画する冷酷な男だった――。
崖から両親を突き落とすその瞬間。偶然にもその一部始終を目撃していた3人の少年たち。
彼らは、少年とは思えないほど冷静に、そして緻密に、その“映像”をもとに大人に挑む“頭脳戦”を仕掛ける。
- 少年・朝陽(羽村仁成)は、家族ともうまくいかず孤独を抱えていた。
- 親の愛を知らず育った少女・夏月(星乃あんな)は、過去のトラウマに苦しむ。
- そして、夏月の義兄・浩(前出燿志)は、妹を守るためなら何でもする覚悟があった。
彼らが手に入れた“証拠”が、大人の世界をゆっくりと揺さぶっていく。
だが――東はそんな子どもたちの存在に気付き、逆に彼らを追い詰める計画を進めていく。子どもvs大人。正義vs欲望。真実vs隠蔽。
物語はやがて、誰が“本当の悪”なのか、誰が“犠牲者”なのかすら分からなくなる展開へ。
少年たちが立ち向かう相手は、ただの殺人犯ではない。権力、金、そして歪んだ倫理が渦巻く“社会”そのもの。
果たして、彼らは東の“完全犯罪”を暴けるのか?
崩壊寸前の嘘と真実が交差するラストには、誰もが息を飲むだろう――。
✍️ 私の感想
いや〜…これはほんとに、めっちゃ面白かったです!!
観る前は「少年たちが殺人を目撃して…」っていう重めの内容にちょっと構えてたんですが、始まってすぐにぐいぐい引き込まれて、気付けばラストまで息つく暇なく観てました。
まず、岡田将生さんの演技が圧巻。
あの穏やかな雰囲気の中にひそむ“狂気”がリアルすぎて、怖いのに目が離せない…。
「この人、本当に何考えてるか分からん…」って、見てるこっちも心理戦に巻き込まれてる気分でした。
そして少年たちがめちゃくちゃいい!
羽村仁成くん演じる朝陽がすごく繊細で、でも芯の強さもあって。
仲間たちと支え合いながら、時にぶつかりながら、東に立ち向かっていく姿には胸が熱くなりました。
それで、ラストですよ、ラスト!!
あの結末…まさかそうなるとは思ってなかった…。
観終わった後、しばらく画面の前でフリーズしてしまいました。
「え、これってどういう意味?」って余韻がじわじわ広がってくる感じ。
そしてさらに感動したのが、エンドロールで流れる倖田來未さんの主題歌「Silence」。
これがまた、映画の余韻とぴったり重なるんです…。
しっとりと切なく、でもどこか力強くて、「映画の世界はまだ終わってないよ」って語りかけてくるような、そんな一曲でした。
サスペンスとしての完成度も高いし、人間ドラマとしてもすごく深い作品でした。
映像も美しいし、音楽も良い。
とにかく、久々に「観て良かった〜!」って思える映画でした。
ブログランキング


ポチッと応援して頂けたら嬉しいです
コメント