Netflix映画『iHostage』レビュー
Netflixで2025年4月18日に配信開始されたオランダ発のサスペンス映画『iHostage』は、実際に2022年にアムステルダムのApple Storeで発生した人質事件を基にした緊迫感あふれる作品です。本作は、事件の加害者、被害者、警察の視点から描かれ、リアルな緊張感と心理描写が特徴です。
🎬 作品情報
- タイトル:iHostage
- 配信開始日:2025年4月18日(Netflix独占)
- ジャンル:スリラー、実話ベースのドラマ
- 監督:ボビー・ブアマンス(『The Golden Hour』『Mocro Maffia』)
- 脚本:サイモン・デ・ワール
- 制作:Horizon Film
- 言語:オランダ語(多言語字幕・吹替対応)
- 配信プラットホーム:Netflix
👥 キャスト紹介
- スーフィアン・ムッソウリ
- アドミール・セホヴィッチ
- エマニュエル・オヘネ・ボアフォ
- フォッケリン・オウウェルケルク
- ロスマリイン・ファン・デル・ホーク
- ロビン・ボワセヴァン
- マルセル・ヘンセマ
- ルイス・タルペ
- エリック・コルトン
📝 あらすじ
2022年、オランダ・アムステルダムの中心部にあるApple Storeで突如起きた人質事件。その緊迫の瞬間を描いた映画『iHostage』は、単なるスリラーではなく、一つの事件を“加害者”“被害者”“警察”という三つの立場から描く重厚な群像劇です。
犯人は高性能の銃器を持ち、数時間にわたって店内の人々を拘束。彼の目的は一体何なのか?狂気か、絶望か、それとも計画的な犯行なのか。彼の視点からは、社会に対する怒りや絶望、そしてある種の願望が浮き彫りにされていきます。
一方、巻き込まれた人質たちの視点では、極限状態に置かれた“生”への執着と、それぞれの人生の断片が浮かび上がります。ある者は恐怖に震え、ある者は冷静に状況を観察し、またある者は脱出のチャンスを狙う…。極限状況で人間の本性がむき出しになる描写は非常にリアルです。
そして、外では警察の特殊部隊が緊迫の交渉と突入のタイミングを模索。市民の安全と、犯人の暴走を止めるため、リーダーの苦悩と冷徹な判断が問われていきます。
物語は、事件の前兆から、エスカレートしていく状況、そして衝撃の結末までを一気に駆け抜けるように展開。実際の事件をモデルにしているからこそ、一つ一つの判断の重み、そして“もし自分だったら”と考えさせられるような心理描写が観る者の心を揺さぶります。
✍️ 私の感想
『iHostage』、実際にアムステルダムで起きたApple Storeの人質事件をもとにした映画ということで、観る前からすごく気になってました。
「どんな緊迫した展開なんだろう…?」とワクワクしながら再生したんですが――
正直に言うと、**思ってたよりも盛り上がりには欠けるかも…?**というのが本音です。
もちろん、加害者・被害者・警察、それぞれの視点で描かれていて構成はしっかりしてるし、俳優陣の演技もリアルで見ごたえはあります。
特に、事件当日の緊張感や心理描写には引き込まれる部分もあって、「自分だったらどう動くかな…」と考えさせられるシーンも多かったです。
でもその分、映画としての“山場”や大きな盛り上がりに欠ける感じがあって、淡々と進んでしまう印象もありました。
そして、ラストもあっさりしていて、「えっ、もう終わり?」という感じで少し拍子抜けしてしまったのも正直なところです。
とはいえ、実話をもとにしているからこそのリアルさや、事件に関わる人たちの視点を丁寧に描いている点はとても良かったと思います。
派手さはないけど、「現実にこんなことがあったんだ」という重みがじわじわ伝わってくる作品でした。
ド派手な展開を期待している人には物足りないかもしれませんが、静かにじっくり考えさせられるタイプのサスペンスが好きな人には刺さるかも。
気になる方は、ぜひ一度チェックしてみてください。
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