【ネタバレあり】Netflix映画『ブリック』感想・あらすじ解説|ナノレンガに閉じ込められた密室スリラーの結末とは?

目次

Netflix映画『ブリック』レビュー

🎬 イントロダクション

2025年7月10日にNetflixで全世界同時配信されたドイツ発のサスペンス系スリラーです。高層マンションが一夜にして謎の“高機能レンガの壁”に封鎖され、そこに住む住民たちが協力し合いながら脱出を試みる、いわゆる「密室サバイバル」型映画。SF的要素と人間ドラマが交錯する、スリリングな作品です 。


🎥 作品情報

  • 監督・脚本:フィリップ・コッホ(『Tribes of Europa』など)
  • 公開日:2025年7月10日(Netflix)
  • 上映時間:約99分(1時間39分)
  • ジャンル:SFサスペンス、心理スリラー、密室劇
  • 言語:ドイツ語(吹替・字幕で各種言語対応)
  • 配信プラットホーム:Netflix

👥 主なキャスト紹介

  • ティム・アルノフスキー(演:マティアス・シュヴァイヒェーファー)
    ゲーム開発者。パートナー・オリヴィアとの関係修復を試みる。リアルなパートナーと共演
  • オリヴィア・ニール(演:ルビー・O・フェー)
    建築家。レンガの壁の謎を解明しようとする冷静な知性派
  • ユーリ(演:ムラタン・ムスル)
    陰謀論者。壁は「外部から守るもの」と信じ込み、緊張を生む存在
  • マーヴィン & アナ(演:フレデリック・ラウ & サルバー・リー・ウィリアムズ)
    Airbnbで住むカップル。恐怖と混乱の中、精神的にバラバラに
  • オズワルト & リーア(演:アクセル・ヴェルナー & シラ=アンナ・ファール)
    高齢の祖父と孫。脆弱でありながら希望の灯をもたらす存在
  • :アントン、フリードマンなど複数の住民が登場

🧱あらすじ

朝、目覚めると世界が変わっていた――
ドイツの都会の一角にそびえ立つ、無機質な集合住宅。そこで暮らす主人公・ティムは、恋人オリヴィアとの関係修復のために久々に“家で過ごす週末”を計画していた。
だがその朝、玄関が開かない。窓の外には「見慣れた街の景色」ではなく、黒く異様なレンガ状の壁が、まるで空を遮るように立ちはだかっていた。

スマホは圏外、テレビは映らず、Wi-Fiも途切れ、まるで“世界から遮断”されたかのような状況。はじめは「システムトラブル?」と冷静だったティムたちも、時間が経つにつれ、徐々に“閉じ込められている”ことを実感し始める。

焦る2人は、隣人宅の壁をハンマーで破壊し、連絡を取り始める。壁を越えて繋がった他の住民たちもまた、同じ状況だった。
・大声を上げる若者カップル
・祖父と孫娘で穏やかに暮らしていた老家族
・「これは政府の陰謀だ」とわめく陰謀論者ユーリ
…住民それぞれが、パニックと不信のなかで、次第に“サバイバル本能”を剥き出しにしていく。

やがて登場するのは、かつてこの建物のセキュリティシステムに関わっていたという、謎多きプログラマー・アントン。彼は言う。

「この壁は、“守るため”に作られた。問題は、誰から?そしてなぜ作動したのか?」

レンガ壁は、単なるコンクリートではない。ナノテクで作られた高機能素材で、物理的破壊も爆発も通用しない“完全封鎖構造”だったのだ。原因は内部?それとも外部?
彼らは一丸となり脱出コードを探し、あらゆる手段で通信の再開を試みるが、協力の裏で暴走する人間関係、疑心、裏切り、死が次々と積み上がっていく――まるで、その「ブリック」のように。

そして物語は、ティムとオリヴィアの“個人的な関係の再構築”が、“人間社会の崩壊と希望”というスケールへとリンクしていく。

最後、封鎖をかいくぐり、地下へと逃げた先に広がっていたのは――
街全体が、同じく「壁に包まれていた」現実。

ティムたちは、黒く冷たい“レンガの牢獄”の中で、一筋の光を信じ、キャンピングカーでどこまでも走り出す。
未来が見えないからこそ、希望を選んだのだ

🗣️私の感想

「家を出ようとしたら、外が“黒レンガの壁”で封鎖されてました」って、
いや、**どこの引っ越し業者やねん…!**って思わずツッコんでしまった始まり方…笑

『ブリック』は、設定だけで「おっ、なんか面白そうやん」となるタイプの映画です。
しかもその壁が、ただのレンガじゃない。ナノテクでできてて、ミサイルも爆発も一切効かない。
この時点で、「これもう脱出無理ゲーちゃう?」って観てる側もちょっと絶望感あります…笑

物語の舞台は、ほぼアパート1棟だけ。
なのに意外と飽きない。というのも、登場人物たちがクセ強めなんです。
・冷静なフリしてテンパるティム
・賢そうでちょっと強気なオリヴィア
・謎の陰謀論おじさんユーリ(この人クセ強すぎ)
・喧嘩ばっかりのカップルに、優しすぎるおじいちゃん etc…

“あーこの人、非常時にこうなるタイプやわ〜”って、なんか見てて妙にリアル。

それぞれの部屋を壁ぶち抜いて行き来する感じも、まるでリアルRPGみたいでちょっとワクワク。
ただし、人間関係のストレスメーターもどんどん上がっていって、途中から「脱出より、まず精神崩壊せんようにせなあかんやん…」って気分にもなります。

そして迎える終盤。
いや〜、エンディングはちょっと好みが分かれそう。
「希望はあるけど、スッキリはしない」そんな終わり方。
個人的には、もうちょっとパンチのある“どんでん返し”とか、
「うわ、マジで?!」みたいなのが欲しかったなぁ…って思いました。

でも映像とか音響とか、閉塞感の演出はほんまによくできてる。
あの黒レンガの壁、夢に出てきそうなぐらい迫力ありました…笑


🎯まとめると…

  • 設定はバチっとハマってる。
  • 人間模様も面白い。
  • でも話の展開とキャラ描写は、あとちょっとで名作やった…!

“家から出られない”っていう状況、今の時代の空気感ともどこかリンクしてるのがまた不思議。
「あなたなら、誰とこの壁の中に閉じ込められたいですか?」って聞かれたら、
うーん……絶対オリヴィアみたいな冷静な人がいいわ。ユーリは絶対アカン…笑


気軽に観られる“ちょっと不思議系サスペンス”をお探しの方にはおすすめ。
「CUBE」「バードボックス」「プラットフォーム」好きなら刺さるかもです。

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