『ちるらん 新撰組鎮魂歌 京都決戦篇』1話感想|観終わって鳥肌が止まらなかった

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U-NEXT『ちるらん 新撰組鎮魂歌 京都決戦篇』レビュー

U-NEXTで配信が始まった『ちるらん 新撰組鎮魂歌 京都決戦篇』、エピソード1を観ました。

正直に言うと、そこまで期待してなかった。新撰組モノって何度も観てきたし、もう新しい発見なんてないだろうと思ってたんです。

それが、冒頭の数分で完全にひっくり返された。

「いや、何これ。めちゃくちゃ面白いんだけど。」

1話を観終えてしばらく放心状態でした。U-NEXT史上最大級の初動を記録したっていうニュースも納得です。

この記事では、まずネタバレなしで作品の魅力を紹介して、後半でネタバレありの感想を書いていきます。まだ観てない方も安心して前半は読んでください。


『ちるらん 京都決戦篇』ってどんな話?

江戸青春篇の続編で、舞台は幕末の京都。

農民出身の土方歳三たちが「壬生浪士組」として京都にたどり着き、やがて「新撰組」へと変貌していく物語です。

ここからが面白い。浪士組の内部はすでに一枚岩じゃない。近藤・土方たちの規律を重んじるグループと、芹沢鴨を中心とした力で支配するグループ。この対立が、京都の政治的な混乱と絡み合っていく。

そこに、江戸で因縁のあった「あの男」が再び現れる――。

…これ以上書くとネタバレになるのでやめておきます。とにかく、1話の時点で伏線と人間関係が濃密に張り巡らされていて、続きが気になって仕方ない構成になっています。


キャスト|この布陣はズルい

このドラマ、キャストがちょっと異常なレベルで豪華です。

山田裕貴(土方歳三)。主人公の土方を、繊細さと狂気の間を行き来するような芝居で魅せてくれる。江戸青春篇から見てきたけど、京都に来てからの土方はギアが一段上がった感じがします。

中島健人(岡田以蔵)。元アイドルのイメージが完全に消し飛ぶ。心優しい青年が「人斬り」に変わっていく過程を、目の演技だけで表現してくるのが怖い。

綾野剛(芹沢鴨)。この人の芹沢がとにかくヤバい。流し目ひとつで場の空気を支配する存在感。「ボッコボコにしてやろう」という剣捌きが、もうたまらない。

松本潤(松平容保)。会津藩主という重い立場を、静かな佇まいで体現していて、出番は多くないのに強烈に印象に残る。

そして京都決戦篇からの新キャスト、北村匠海(高杉晋作)。山田裕貴との共演は映画以来の再タッグで、この二人が幕末の京都でぶつかると思うだけで震える。


【ネタバレなし】観て感じた3つのこと

1. 新撰組ドラマの「常識」を壊してくる

今まで観てきた新撰組モノとは、明らかにテンションが違う。

大河ドラマ的な重厚感ではなく、漫画原作ならではの「画が動いている」感覚。ド派手なアクションと、それを支える感情の厚み。この両立が気持ちいい。

Filmarksのレビューに「マンガをまさに実写化した」って書いてる人がいたけど、まさにそれ。でも「漫画みたい」じゃなくて「漫画の熱量をそのまま実写に変換した」という表現の方が近い。

2. アクションのレベルがおかしい

殺陣がすごい。本当にすごい。

「ドラマでここまでやるか?」というレベルのアクションシーンが、1話から惜しみなく投入されてくる。HBO Maxで全世界配信が決まっているだけあって、映像のスケール感が国内ドラマの枠を超えている。

中でも土方と以蔵の対決シーンは息を呑んだ。刀を交えるたびに、二人の関係性や感情がぶつかり合うのが伝わってくる。ただ派手なだけじゃなく、一振り一振りに意味がある殺陣。これは何度でも観返したくなる。

3. 「強さとは何か」を突きつけられる

1話を通して底に流れているテーマは「強さとは何か」だと感じました。

刀の腕が強いことと、人として強いことは違う。その問いを、キャラクターたちの行動で見せてくる。説教くさくない。でも観た後にずっと考えてしまう。

この年齢になったからこそ、余計に刺さるものがありました。若い頃は「強い=勝つこと」だと思ってたけど、そうじゃないんだよな、と。


気になったところも正直に

完璧かと言われると、ひとつだけ。

演出がかなりケレン味が強いので、リアル寄りの時代劇が好きな人には合わないかもしれない。歴史の細かい考証よりもエンタメに振り切っている作品なので、そこは好みが分かれるところだと思います。

でも個人的には、この振り切り方がむしろ好き。中途半端にリアルを目指すより、エンタメとして突き抜けた方が面白い。


評価

★★★★☆(4.0 / 5.0)

1話の時点でこの満足度は相当高い。★5にしなかったのは、まだ序章だから。京都決戦篇の本領はここからだと思うので、期待を込めて★4。最終話まで観たら更新するかもしれない。


⚠ ここからネタバレあり感想

※ここから先はエピソード1の内容に触れています。未視聴の方はご注意ください。


土方と以蔵の再会

これがエピソード1最大の見せ場だった。

江戸で「最強」を競い合った二人が、京都でまったく違う立場で再会する。あの夜の橋の上での戦いとは打って変わって、白昼の木立の中での一騎打ち。陽の光が差す中でのバトルがかえって残酷さを際立たせる演出は鳥肌モノでした。

江戸での因縁を知っているからこそ、この再会はグッときた。立場も状況もまるで変わった二人が、それでも刀を交えたときに見せる表情が全部を物語っていて、セリフがなくても伝わるものがあった。

以蔵の「壊れ方」が切ない

中島健人が演じる岡田以蔵の変化が、1話の裏テーマだったと思う。

心優しい青年だった以蔵が、「人斬り以蔵」へと壊れていく。その過程が丁寧に描かれていて、ただ「闇落ち」するんじゃなく、壊れざるを得なかった事情が見えてくる。だから観ていて苦しくなる。

誰かを守りたいという気持ちが、いつの間にか「斬る」ことでしか表現できなくなっていく。その変化を、中島健人が目の芝居だけで表現しているのが本当にすごかった。

芹沢鴨という存在の不穏さ

綾野剛の芹沢鴨がとにかく怖い。怖いけど目が離せない。

酒に酔って暴れる芹沢と、規律で組織をまとめようとする土方。この対立構造がいよいよ京都で本格化していく予感がビリビリ伝わってきて、「これ、どうなるんだ」という不安と期待が同時に押し寄せてくる。

歴史を知っている人なら芹沢の結末はわかっているけど、それでもドキドキさせてくるのがこのドラマの力だと思う。


この先の展開は、ぜひ自分の目で確かめてほしい。

間違いなく言えるのは、京都決戦篇はまだ始まったばかりで、ここからもっととんでもないことになるということ。毎週金曜が楽しみで仕方ない。


まとめ

『ちるらん 新撰組鎮魂歌 京都決戦篇』、1話の時点で今年観たドラマの中でトップクラスに面白いです。新撰組に興味がない人でも、「人間ドラマ×ド派手アクション」が好きなら絶対ハマる。

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