映画『ブルーピリオド』徹底レビュー|キャスト・あらすじ・感想を詳しく解説!

目次

映画『ブルーピリオド』レビュー

映画『ブルーピリオド』は、山口つばさ氏の同名漫画を原作とした実写映画で、2024年8月9日に公開されました。主人公の矢口八虎を眞栄田郷敦さんが演じ、彼の美術への情熱と成長を描いています。

作品情報

  • タイトル:『ブルーピリオド』(Blue Period)
  • 公開日:2024年8月9日
  • ジャンル:青春ドラマ/アート/成長物語
  • 原作:山口つばさ『ブルーピリオド』
    (講談社『月刊アフタヌーン』連載中、漫画は多くの賞を受賞している人気作品)
  • 監督:石川慶
  • 脚本:篠﨑絵里子
  • 制作:ワーナー・ブラザース映画

キャスト紹介

  • 矢口八虎(やぐち やとら):眞栄田郷敦 成績優秀で周囲の空気を読みながら生きてきた高校生。美術と出会い、東京藝術大学を目指す。
  • 鮎川龍二(あゆかわ りゅうじ)/ユカちゃん:高橋文哉 八虎の同級生で、美術部に入るきっかけを作った人物。自身の「好き」について葛藤している。
  • 高橋世田介(たかはし せたすけ):板垣李光人 美術予備校で出会う天才少年。驚異的な画力を持ち、八虎のライバルとなる。
  • 森まる(もり まる):桜田ひより 八虎の先輩で、「祈り」をテーマに絵を描き続けている。

あらすじ

矢口八虎(眞栄田郷敦)は、頭が良く周囲の空気を読みながら器用に立ち回ることが得意な高校生。しかし、どこか冷めた視点を持ち、自分の未来や生き方に漠然とした不安を感じていた。友人たちと夜遅くまで遊び回りながらも、「自分はこのままでいいのだろうか?」という問いが心に浮かぶ日々を送っている。

そんな八虎の転機は、美術の授業中に突然訪れる。課題として描いた「自分の好きな風景」を通して、初めて「本当の自分」を表現できたと感じた瞬間だった。美術教師の佐伯先生からの評価と、自分が描いた絵に心が揺さぶられた八虎は、それまで考えたこともなかった「美術」という世界に強く惹かれるようになる。

八虎は美術部の同級生・鮎川龍二(高橋文哉)、通称ユカちゃんの導きで、美術部に顔を出すようになる。そこには、独自の表現を追い求める先輩・森まる(桜田ひより)など、様々な価値観を持つ仲間たちがいた。八虎は美術の持つ無限の可能性と「正解のない世界」に衝撃を受ける一方で、自分が本当に進むべき道を模索し始める。

やがて、八虎は美術を本気で学び、国内最難関の東京藝術大学を受験することを決意する。しかしその道のりは決して平坦ではない。絵画経験がほとんどない八虎は、美術予備校で天才的な才能を持つ高橋世田介(板垣李光人)などのライバルたちと出会い、圧倒的な実力差に打ちのめされる。それでも、挫けずに努力を重ねる中で、八虎は「自分だけの色」を見つけるために奮闘を続けていく。

美術の世界に踏み出した八虎は、自分をさらけ出し、仲間たちと切磋琢磨する中で、少しずつ自分自身を見つけていく――。夢を追いかけることの楽しさ、困難に立ち向かう勇気、そして自分を信じることの大切さを描いた青春ドラマがここに展開されていく。

受賞・評価

映画『ブルーピリオド』は、原作ファンや映画ファンから高く評価され、公開後には美術をテーマにした青春映画として話題になりました。多くの映画祭でも上映され、特に主演の眞栄田郷敦の演技が絶賛されました。

映画を通じて、「夢を追うことの大切さ」や「正解のない世界で自分の色を見つけること」のメッセージが多くの視聴者に深い感動を与えています。

私の感想

映画『ブルーピリオド』を観終わった後、まず感じたのは「何かを本気で好きになることって素晴らしいな」ということでした。八虎が美術と出会い、自分の道を模索していく姿。特に、美術の課題で初めて本当の自分を表現できたと感じる場面は胸が熱くなりました。「これだ!」という瞬間を経験したことがある人なら、あの場面には共感せずにはいられないはずです。

八虎を演じた眞栄田郷敦さんの演技も素晴らしかったです。普段は冷静で周りに合わせてばかりいた八虎が、美術に惹かれていくうちにどんどん情熱的に変わっていく様子がリアルに描かれていて、まるで彼が本当にその成長を体験しているかのようでした。特に、絵を描いているときの表情や、絵を通じて自分の感情を爆発させるシーンは圧巻で、「自分をさらけ出すこと」の大切さを改めて感じさせてくれました。

また、八虎を支える仲間たちの存在も印象的でした。ユカちゃん(高橋文哉さん)は、外見や性別にとらわれない独特の魅力を持ち、八虎に大きな影響を与えます。彼(彼女)が自分自身の在り方に悩みながらも、八虎を励ます姿には、友情を超えた深い絆を感じました。そして、高橋世田介(板垣李光人さん)のような天才型ライバルもまた、八虎にとって大きな壁であり、成長の原動力となっていました。

この映画を通して感じたのは、「正解のない世界」で努力することの素晴らしさです。美術という分野には、誰もが納得する「答え」はありません。けれども、それでも自分の「好き」を信じて努力し続ける姿は、とても力強く、勇気をもらえました。人生もまた同じで、明確な答えなんてないのかもしれません。それでも、自分の気持ちに正直に生きることが、結果として最善の道につながるのではないでしょうか。

全体的に、原作の魅力を損なうことなく、映像ならではの表現で物語を豊かに描いており、原作ファンも初めて触れる人も楽しめる作品だと感じました。

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