『ダブルチート 偽りの警官 Season2』レビュー
『ダブルチート 偽りの警官 Season2』は、WOWOWとテレビ東京が初めて共同製作した本格クライムサスペンスドラマの第2シーズンです。詐欺師たちの世界を舞台に、スリリングな物語が展開されます。
イントロダクション
主人公の田胡悠人(市原隼人)は、かつて海外を拠点とする特殊詐欺で逮捕された経験を持つ詐欺師です。出所後、詐欺会社「ライドクリーン」に潜入し、巨大詐欺組織を内部から崩壊させるべく活動を開始します。彼の目的や真意は謎に包まれており、物語が進むにつれて明らかになっていきます。
キャスト紹介
- 田胡悠人(たご ゆうと): 市原隼人
- 海外拠点の特殊詐欺で逮捕歴を持つ詐欺師。出所後、詐欺会社「ライドクリーン」に潜入し、巨大詐欺組織を内部から崩壊させるべく活動を開始する。
- 宮部ひかり: 内田理央
- 警視庁捜査二課の刑事。正義感が強く、詐欺事件の捜査に情熱を注ぐ。
- 矢柴等: 荒川良々
- 多家良の相棒であり、詐欺師“K”としての活動をサポートする。
- 海藤周: 陣内孝則
- 謎のサロンを主宰する大物詐欺師。田胡の前に立ちはだかる。
- 木崎竜一: 淵上泰史
- 詐欺会社「ライドクリーン」の代表。
- 多家良啓介: 向井理
- 交番勤務の警察官でありながら、法では裁けない悪を欺く“詐欺師K”としての顔を持つ。

あらすじ
『ダブルチート 偽りの警官 Season2』は、前作から引き続き、詐欺師を欺く“詐欺師K”こと多家良啓介(向井理)が主人公のクライムサスペンスドラマです。今シーズンでは、多家良が警察から追われる身となり、さらに謎のサロン「ドミナートル」を主宰する海藤周(陣内孝則)からも命を狙われるという緊迫した状況から物語が始まります。
多家良の行方を案じる警視庁捜査二課の宮部ひかり(内田理央)は、彼の相棒である矢柴等(荒川良々)を訪ね、情報を求めます。一方、海外で特殊詐欺の逮捕歴を持つ田胡悠人(市原隼人)が日本に戻り、詐欺会社「ライドクリーン」の代表・木崎竜一(淵上泰史)に接近。田胡は持ち前の詐欺知識とセンスを駆使して木崎の信頼を得ていきますが、その真の目的は謎に包まれています。
物語が進むにつれ、田胡の正体や目的が徐々に明らかになり、彼が海藤の組織に潜入し、内部から崩壊させようとする姿が描かれます。一方、ひかりと坂本(橋本じゅん)は、多家良の行方を追う中で、田胡の存在に気付き、彼の素性を探り始めます。田胡の正体が「渡辺春樹」という別人であることが判明し、彼の過去や動機が明らかになるにつれて、物語はさらに深みを増していきます。
最終的に、田胡と多家良は協力して海藤の組織に立ち向かいますが、海藤の策略や警察内部の裏切りにより、二人は窮地に追い込まれます。果たして、彼らは巨大な詐欺組織を打倒し、真の正義を貫くことができるのか。予測不能な展開と緻密なストーリーが魅力の本作は、視聴者を最後まで引き込むこと間違いなしです。
私の感想
今作は、田胡のキャラクターが魅力的でした。彼が味方なのか敵なのか、終盤まで疑念が拭えず、それがまたスリリングな展開を生み出していました。市原隼人さんの迫力ある演技も光っていて、彼の持つ独特のカリスマ性がキャラクターに説得力を与えていたと思います。
そして、今回の黒幕・海藤周を演じた陣内孝則さん。まさにラスボス感満載。冷酷さと知的な策略家としての面が強調されていて、圧倒的な存在感でした。彼が登場するだけで緊張感が走るし、ただの犯罪者ではなく、哲学を持った悪という感じがしてゾクゾクしました。
ストーリーは裏切りが裏切りを呼び、警察内部の腐敗やマフィアとの関係など、一筋縄ではいかない展開が多かったのもポイント。詐欺師同士の心理戦はもちろん、警察側の動きも絡んできて、正義とは何なのか?という問いかけがより強くなった気がします。
個人的に一番印象に残ったのは、多家良と田胡の関係性。共に詐欺を生業としながらも、信じ合うことができるのか、裏切るのか……。最終話までドキドキしっぱなしだった。特にラストシーンのあの演出には、思わず鳥肌が立った。
ただ、一つだけ言うなら、もう少し宮部ひかり(内田理央)の活躍が見たかったかな。シーズン1ではもっと前面に出ていた印象だったけど、今作ではややサポート的な立ち位置になっていたのが少し残念。でも、ラストの展開を考えると、これはシーズン3への布石かもしれない?
総じて、シーズン1を超える面白さで大満足です。次があるなら、もっとダークで、もっと緊迫した展開を期待したいです。詐欺×警察×裏社会というテーマで、ここまでのクオリティのドラマが作れるのは本当にすごいです。


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