映画『エゴイスト』あらすじ&ネタバレ感想|鈴木亮平の圧巻演技に涙!

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映画『エゴイスト』レビュー

映画『エゴイスト』は、鈴木亮平さんが主演を務める感動的なドラマ作品です。本作は、母を亡くした主人公・浩輔と、シングルマザーの母を支えるパーソナルトレーナー・龍太との出会いと愛を描いています。二人は互いに惹かれ合い、龍太の母も交えた幸せな時間を過ごしますが、ある日、龍太が突然姿を消してしまいます。この物語は、愛と喪失、そして家族の絆を深く描き出しています。

作品情報

  • タイトル:エゴイスト
  • 公開日:2023年2月10日
  • 監督:松永大司
  • 脚本:狗飼恭子
  • 原作:高山真『エゴイスト』
  • 上映時間:120分
  • 製作国:日本
  • 配給:東京テアトル

キャスト紹介

  • 鈴木亮平: 主人公・浩輔役。母を亡くし、東京でファッション誌の編集者として働くゲイの男性を演じています。
  • 宮沢氷魚: パーソナルトレーナー・龍太役。シングルマザーの母を支えながら生活し、浩輔と深い関係を築きます。
  • 阿川佐和子: 龍太の母親役。息子を支え、二人の関係にも関与する重要な役柄です。

あらすじ

14歳の時に最愛の母を病気で亡くした浩輔(鈴木亮平)は、田舎町でゲイである自分を隠しながら息苦しい思春期を過ごしてきた。地元では自分の本当の姿を出せる場所はなく、孤独を抱えながら東京へと出る。現在はファッション誌の編集者として働き、経済的にも自立し、自由に生きられる環境を手に入れていた。しかし、幼い頃に母親から受けた愛情の記憶が深く刻まれており、心のどこかでは、埋まらない孤独を抱えていた。

そんな浩輔が出会ったのが、パーソナルトレーナーの龍太(宮沢氷魚)だった。龍太は幼い頃から母(阿川佐和子)と二人暮らしで、生活を支えるためにトレーナーとして働いている。自分のことよりも母を大切にする誠実な姿勢と、明るく朗らかな性格に、浩輔は次第に惹かれていく。龍太もまた、浩輔の包容力や大人の落ち着きを感じ、二人は恋人としての関係を築いていく。

浩輔にとって、龍太の母との時間も特別なものだった。亡き母の面影を感じることができる龍太の母と交流するうちに、浩輔はまるで再び母の愛情を感じるような温かさを覚えた。そして龍太も、浩輔から受け取る愛情に支えられながら、母を大切にする日々を続けていた。

そんな中、浩輔と龍太は週末にドライブへ行く約束をする。楽しい時間を過ごすはずだったが、当日、約束の場所に龍太は現れなかった。不安に駆られながら何度も連絡をするが、一向に返事はない。まるで何かに飲み込まれるように、浩輔の心に嫌な予感が広がっていく――。

愛する人を得たはずの浩輔が迎える運命とは? 龍太の突然の不在が意味するものとは?
二人の関係が深まる中で描かれる、愛のかたちと喪失の物語が、胸に深く突き刺さる。

私の感想

鈴木亮平さんの演技、さすがの貫禄。宮沢氷魚さんとのやり取りも自然体で、二人の関係がゆっくりと深まっていく過程がすごく丁寧に描かれていました。

浩輔は過去の孤独を抱えながらも、龍太と出会って少しずつ心を開いていく。その中で、彼の「愛されたい」「誰かを愛したい」という想いがにじみ出ていて、見ていて胸が熱くなります。龍太もまた、母を支えながら生きてきた青年で、彼のまっすぐな優しさや素朴な温かさに、浩輔がどんどん惹かれていくのも納得です。

そして、結構なシーンもバッチリ描かれてます。これが結構濃厚で。決して派手ではないけれど、二人の距離感や温度感がリアルで、しっかりと「愛」を感じられる。むしろ、そういうシーンがあることで、浩輔の「この人を失いたくない」という想いがより伝わってくる気がしました。

ただ、幸せな時間がずっと続かないのが、この映画の切ないところ。龍太の突然の不在が訪れた時、浩輔の不安や焦燥が痛いほど伝わってきました。そこからの展開は、もう言葉にならないくらい胸が締めつけられます…。

この作品は、「愛することの意味」や「喪失の重み」をしっかり考えさせられる映画でした。特に、浩輔にとっての「家族」とは何なのか、龍太の母との関係も含めて、深く心に残るものがありました。

ラストは涙なしでは見られない。観終わった後も、じんわりと余韻が残る作品でした。これは間違いなく、人によって受け取り方が変わる映画。愛とは? 家族とは? そういうテーマに触れたい人には、ぜひおすすめな作品です。

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