映画『初恋』レビュー:余命わずかのボクサーと少女の運命的な一夜

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映画『初恋』ブログレビュー

イントロダクション

鬼才・三池崇史監督が窪田正孝を主演に迎えて描いたオリジナルストーリー、『初恋』。この映画は、余命わずかのボクサーが、偶然出会った少女と運命的な恋に落ちる一夜を描いたラブストーリーです。天涯孤独の身で類まれな才能を持つ天才ボクサーの葛城レオが、試合でまさかのKO負けを喫し、自暴自棄になるところから物語は始まります。レオ役には窪田正孝、悪徳刑事大伴役には大森南朋、そしてオーディションで選ばれた新人の小西桜子がモニカ役を務めています。その他のキャストには内野聖陽、染谷将太、ベッキー、村上淳、滝藤賢一、ベンガル、塩見三省など豪華な顔ぶれが揃っています。

1. ネタバレあらすじ

葛城レオ(窪田正孝)は、試合でまさかのKO負けを喫し、病院に搬送される。医師からは余命わずかであることを告げられ、自暴自棄になったレオは歌舞伎町をさまよっていた。そんな彼の目に、男に追われる少女モニカ(小西桜子)の姿が飛び込んでくる。モニカは親の虐待から逃れ、歌舞伎町に流れ着いた少女であり、ヤクザにとらわれていた。

ただごとではない様子からレオは反射的に男にパンチを食らわせるが、その男はヤクザと裏で手を組む悪徳刑事・大伴(大森南朋)だった。モニカはレオに助けを求め、彼は彼女を救うことを決意する。しかし、その選択はレオがヤクザと大伴から追われる身となることを意味していた。

二人は歌舞伎町の夜を駆け巡りながら、互いの過去や心の傷に触れ合い、次第に強い絆を築いていく。レオの中には、死に直面して初めて見つけた生きる意味と、新たな希望が芽生え始める。

一方、ヤクザのボスである加瀬(染谷将太)は、彼らを捕まえるために手下を総動員し、さらにジュリ(ベッキー)率いるチャイニーズマフィアも抗争に加わり、事態はさらに複雑化していく。ヤクザやマフィア、悪徳刑事たちとの激しい追走劇が繰り広げられ、レオとモニカは命を賭けた逃亡劇の中で次第に深い愛情を育む。

最終的に、レオとモニカは最後の戦いに挑むこととなる。絶望的な状況の中で、レオはモニカを守るためにすべてを賭ける。そして、激しい戦いの末に、レオは自らの命を犠牲にしてでも彼女を救うことを選ぶ。彼の犠牲は無駄ではなく、モニカは自由と新たな未来を手に入れるのだった。

2. キャスト情報

役名キャスト
葛城レオ窪田正孝
モニカ(ユリカ)小西桜子
大伴大森南朋
加瀬染谷将太
ジュリベッキー
ヤス三浦貴大
チアチー藤岡麻美
ヤン・チャンクオトゥアン・ジュンハォ
みゆき矢島舞美

3. レビューと分析

三池崇史監督のエネルギッシュな演出が光る『初恋』は、ラブストーリーというジャンルに初挑戦しながらも、彼らしい迫力と緊張感が満ち溢れた作品です。特にアクションシーンの演出は素晴らしく、視聴者を引き込む力があります。また、キャラクターの描写も見事で、レオとモニカの関係が次第に深まっていく様子が感動的に描かれています。新宿歌舞伎町という舞台も物語の緊張感を高めており、裏社会のリアルな描写が作品に深みを与えています。

4. 個人的な感想

正直、タイトルから「初恋」という甘酸っぱいラブストーリーかと思っていたのですが、全然そんな感じじゃなくてビックリしました(笑)。三池監督らしいハチャメチャな展開が終始続いて、アクション満載の作品でした。

窪田正孝のレオ役はすごくよかったです。余命わずかのボクサーっていう重い設定ながらも、彼の強さと優しさがよく表現されていました。モニカ役の小西桜子も初めて見る女優さんだったけど、すごく自然で引き込まれました。

ベッキーの演技が最高でした。あんな弾けた演技、ベッキーにしかできないって感じで、彼女が出るたびに画面が一気に明るくなるんですよ。そして、染谷将太の加瀬がまたクズっぷり全開で(笑)。憎たらしいけど、彼がいるからこそ物語が引き締まるんですよね。

全体的に、アクションも演技も文句なしで、ただのラブストーリーと思って見始めたら大間違いの、エネルギッシュな映画でした。

5. 結論

『初恋』は、単なるラブストーリーを超えた、アクションとドラマが融合した作品です。三池崇史監督のファンやアクション映画が好きな方にはぜひ観ていただきたい一作です。最後まで目が離せない展開に、心が震えること間違いなしです。

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