『ガンニバル シーズン2』レビュー
ディズニープラスで独占配信中のサイコスリラー『ガンニバル』シーズン2は、2025年3月19日に配信が開始されました。前作で描かれた供花村の謎と恐怖がさらに深まり、視聴者を新たな衝撃へと誘います。
🎬 イントロダクション
『ガンニバル』は、二宮正明による同名漫画を原作としたドラマシリーズです。山間の限界集落・供花村を舞台に、食人という禁忌をテーマにしたサスペンスが展開されます。シーズン2では、主人公・阿川大悟が村の深層に迫り、後藤家や神社の秘密が明らかになります。
📚 作品情報
- 原作:二宮正明『ガンニバル』(全13巻)
- 配信開始日:2025年3月19日(シーズン2)
- 配信プラットフォーム:Disney+(ディズニープラス)
- ジャンル:サスペンス、スリラー、心理ドラマ
- 監督:片山慎三
- 脚本:大江慎三
- 話数:全8話(シーズン2)

🎭 キャスト紹介一覧
登場人物(役柄) | キャスト名 | 備考・特徴 |
---|---|---|
阿川大悟 | 柳楽優弥 | 主人公の駐在警官。家族を守るため命がけで戦う。 |
阿川有希 | 吉岡里帆 | 大悟の妻。村での生活に不安を抱く。 |
阿川真白 | 志水心音 | 大悟と有希の娘。純粋で感受性豊か。 |
🏔 後藤家
登場人物(役柄) | キャスト名 | 備考・特徴 |
---|---|---|
後藤恵介 | 笠松将 | 現当主。村を守るため手段を選ばない男。 |
(13歳時の恵介) | 竹内彰良 | 回想シーンに登場。 |
後藤銀 | 倍賞美津子 | 前当主。後藤家の深い闇を背負う人物。 |
(若き日の銀) | 恒松祐里 | 回想シーンで登場。 |
後藤藍 | 河井青葉 | 恵介の母。精神的に不安定で謎の多い存在。 |
(青年期の藍) | 藤井千帆 | 若き日を演じる。 |
後藤洋介 | 杉田雷麟 | 恵介の弟。兄に従順で忠実。 |
(幼少期の洋介) | 國井颯介 | 少年期の回想で登場。 |
後藤白銀(“あの人”) | 澤井一希 | 異様な雰囲気をまとう謎の人物。 |
(幼少期の白銀) | 鷲尾心陽 | 回想で登場。 |
後藤岩男 | 山中崇 | 後藤家の一員。岩のように無口で冷酷な実行者。 |
🏡 供花村の住人たち
登場人物(役柄) | キャスト名 | 備考・特徴 |
---|---|---|
山口さぶ | 中村梅雀 | 村のまとめ役的存在。穏やかだが何かを隠している。 |
山口加奈子 | 山下莉緒 | 村の女性。後藤家と関係が深い。 |
上田仁 | 松浦祐也 | 村の青年。複雑な立場で揺れる人物。 |
西村邦寿 | 永田崇人 | 村の若者。好奇心旺盛で真実に近づいてしまう。 |
⛩ 神山神社(信仰の中心)
登場人物(役柄) | キャスト名 | 備考・特徴 |
---|---|---|
神山宗近 | 田中俊介 | 現宮司。村の信仰と儀式を担うキーパーソン。 |
神山正宗 | 橋爪功 | 宗近の父。過去の事件の鍵を握る。 |
(青年期の正宗) | 倉悠貴 | 回想で登場。 |
🕵️♂️ 警察関係者
登場人物(役柄) | キャスト名 | 備考・特徴 |
---|---|---|
諸辺署長 | 利重剛 | 諸辺警察署の署長。供花村との関係を探る。 |
狩野治 | 矢柴俊博 | 前任の駐在。彼の失踪が物語の発端となる。 |
山伏剛 | 井上肇 | 大悟の元上司。冷静で的確な判断力。 |
金丸豪 | 赤堀雅秋 | 警察関係者。供花村に詳しい。 |
山下努 | 吉田亮 | 若手警官。事件の真相に巻き込まれていく。 |
🧩『ガンニバル シーズン2』あらすじ
供花村(くげむら)——それは外の世界と断絶された、得体の知れない因習が息づく集落。
駐在警官・**阿川大悟(柳楽優弥)**は、前任者の突然の失踪をきっかけに村へ赴任。前作で村に隠された「食人」という信じがたい風習の存在に気づいた彼は、後藤家という村を支配する一族と対峙していく。
⚠️シーズン2はここから始まる
シーズン1の衝撃的なラストで、大悟は後藤家との対立を決定的なものとし、妻・有希と娘・真白を守るため、命をかけた覚悟を決めていた。
そしてシーズン2では、物語は一気に後藤家の「真の過去」へと踏み込んでいく。
🔥後藤家の闇、そして「白銀(しろがね)」の正体
後藤家の中でも最も異様な存在とされてきた“あの人”=後藤白銀(澤井一希)の正体がついに明かされる。
彼は実は後藤家の悲劇の象徴であり、かつて後藤銀(倍賞美津子)が巻き込まれた事件の“産物”であった。
後藤家の「食人」は信仰や儀式ではなく、呪いの連鎖だった。
🕊神山神社と村の真実
物語の核心を握るのは、「来乃神(くるのかみ)神社」の宮司一族、神山家の存在。
神山宗近とその父・正宗(橋爪功)は、「食人の儀式」を神聖なものとして隠蔽してきた張本人だった。
大悟は、神社の奥深くに眠る記録と対話を通じて、「供花村がどうしてこのような習わしに支配されてしまったのか」を突き止める。
それは「村を守るため」という名目で続けられた、歪んだ正義だった。
💥クライマックス——怒りと悲しみの終焉
後藤恵介(笠松将)と大悟の直接対決がついに訪れる。
家族を守る者として、信念を貫く大悟と、村を守る者として狂気を抱えた恵介。
二人の戦いの中で、白銀は最期に人間らしさを取り戻し、自ら命を絶つ。
それが、後藤家の因縁に終止符を打つ行動だった。
😢ラスト——「本当の守るべきもの」とは何か?
後藤家の壊滅により、供花村は変革のときを迎える。
だが、それでも村人の多くは口を閉ざし、「見て見ぬふりを続ける」者もいる。
物語の終わり、大悟はこう語る。
「真実を知ったからって、全てが終わるわけじゃない。でも、守りたいものは、ここにある」
有希と真白とともに、供花村を去る決意をした大悟。
彼の背には、過去と向き合った者にしか持てない、重みと優しさが刻まれていた。
✨このドラマ、ここが見どころ!
- スリリングなサスペンス展開×人間ドラマの融合
- 日本ドラマとしては異例の重厚なテーマと映像美
- 柳楽優弥・笠松将をはじめとした圧巻の演技力
✍️ 私の感想
正直なところ、これは凄い作品でした。
前作もかなりハマったんですが、シーズン2はさらにその上をいく衝撃と完成度で、毎週水曜日の配信が楽しみでした。
まず何より、ストーリーの引き込み方がうますぎる。最初から最後まで「次どうなるの…?」ってソワソワしっぱなしで、サスペンスとしての緊張感もエグいんですが、それだけじゃないんです。
まずはやっぱり、柳楽優弥さん演じる阿川大悟のブチギレっぷり。これが最高に痺れる。
家族を守るために一線超える覚悟とか、怒りが爆発する瞬間の演技がガチすぎて、「こっちまで震えるわ!」ってなりました。
目の奥に宿る“絶対に許さない”感情、怒りのエネルギーを全身でぶつけてくる感じが本当に凄い。
怒鳴り声ひとつとっても、ちゃんと「守るものがある男の怒り」っていう説得力があるんですよね。
あと、個人的に驚いたのが映像美と演出。
山間の村の静けさとか、不気味さとか、「日本のドラマでここまでやるか?」ってくらいのレベルで表現されてて、本当に感動すら覚えました。
そして物語全体を通して感じたのが、ただのスリラーじゃない、重厚な人間ドラマとしての完成度。
後藤家の狂気、村人たちの沈黙、神社の裏の顔——
それらがどれも“ありえない話”じゃなくて、“もしかしたらどこかにあるかもしれない”リアリティをもって描かれてるのが恐ろしい。
そしてやっぱり言いたいのが、
「日本ドラマもこのレベルまできたんだな…!」ってこと。
海外ドラマと比べられがちだけど、『ガンニバル』はストーリー、キャスト、映像、音楽、全部が世界基準。
まさに“世界に届けたい日本ドラマ”って感じです。
ラストも、ただのハッピーエンドじゃない。
「本当に守るべきものって何なんだろう」って問いを投げかけられるような、余韻たっぷりの締め方で、観終わった後にしばらく引きずりました。
今はもうガンニバルロスです。
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