Netflix映画『ハボック』レビュー
🎬 イントロダクション
Netflixオリジナル映画『ハボック(Havoc)』は、『ザ・レイド』シリーズで知られるギャレス・エヴァンス監督が手がけたアクション・スリラーです。主演はトム・ハーディが務め、堕落した刑事が裏社会の陰謀に巻き込まれながら、政治家の息子を救出するために奔走する姿を描いています。香港映画へのオマージュを込めたスタイリッシュなアクションが特徴です。
🎥 作品情報
- タイトル:ハボック(Havoc)
- 配信日:2025年4月25日(Netflix)
- 監督・脚本:ギャレス・エヴァンス
- 上映時間:107分
- ジャンル:アクション、スリラー、犯罪ドラマ
- 製作国:アメリカ、イギリス
- 言語:英語
- 配信プラットフォーム:Netflix
👥 キャスト紹介
- トム・ハーディ:パトリック・ウォーカー(元殺人課の刑事)
- フォレスト・ウィテカー:ローレンス・ボーモント(政治家、チャーリーの父)
- ティモシー・オリファント:ヴィンセント(汚職警官)
- ジェシー・メイ・リー:エリー(新人警官、ウォーカーの相棒)
- ジャスティン・コーンウェル:チャーリー・ボーモント(ローレンスの息子)
- クエリン・セプルベダ:ミア(チャーリーの恋人)
- ルイス・ガスマン:ラウル(ミアの叔父)
- イェオ・ヤンヤン:“マザー”(トライアドの指導者)
- サニー・パン:チン(トライアドの裏切り者)
📖 あらすじ
物語は、地方都市の裏社会で密かに蠢く麻薬取引から始まります。
チャーリー・ボーモントとその仲間たちは、トライアドが管理するコカインが隠された洗濯機を強奪。だが、それは彼らが想像していた以上に危険な行為でした。
盗みを働いた直後、彼らはヴィンセント刑事率いる汚職警官チームに追われる羽目に。
逃走劇の最中、仲間の一人が重傷を負い、事態は急速に悪化していきます。
逃げ延びたチャーリーと恋人のミアは、盗んだコカインをトライアドのボスツイに売ろうとしますが、
その場に現れた覆面の襲撃者たちによって、ツイ一味は血の海に沈みます。
何とか命からがら逃げたチャーリーとミアですが、既に彼らは、裏社会の激しい抗争の標的となっていました。
一方、主人公パトリック・ウォーカー刑事は、汚職まみれの警察組織の中で孤独に生きる、
かつて殺人課にいた敏腕刑事。彼は、地元の有力政治家ローレンス・ボーモントから、
行方不明になった息子チャーリーを救出するよう密命を受けます。
ウォーカーは、新人警官エリーと共に捜査を開始。
しかしすぐに、事件の背後に警察内部の麻薬横流しと、トライアド組織の対立が絡んでいることに気付きます。
警察もギャングも信用できない状況の中、ウォーカーは独自に行動を起こし、
裏社会の支配者**“マザー”**が支配するネットワークに迫っていきます。
やがてウォーカーは、ヴィンセントが警察権力を利用し、裏で麻薬ビジネスを牛耳っていることを突き止めます。
そして、チャーリーとミアもまた、真実を知ってしまったがために命を狙われることになります。
クライマックスでは、ウォーカーとヴィンセントが激しく激突。
ナイトクラブでの手に汗握る乱闘シーンを経て、
ウォーカーは重傷を負いながらも、最後の力を振り絞ってヴィンセントを倒します。
事件解決後、エリーはウォーカーに手錠をかけようとしますが、
彼が背負ってきた過去と葛藤を理解し、静かにその場を立ち去るのでした――。
✍️ 私の感想
『ハボック』は、ギャレス・エヴァンス監督らしい、激しいアクションと緊張感あふれる展開が魅力の作品です。トム・ハーディ演じるウォーカーの、過去の過ちと向き合いながらも正義を貫こうとする姿勢が印象的でした。また、エリーとのバディ関係も、物語に深みを与えています。
アクションシーンでは、ナイトクラブでの乱闘や、終盤の銃撃戦など、見応えのある場面が多数ありました。特に、ウォーカーとヴィンセントの対決は、緊迫感と迫力に満ちており、手に汗握る展開でした。
ただし、ストーリー展開においては、やや複雑で分かりづらい部分もありました。また、一部のキャラクターの背景や動機が十分に描かれていない点も、物足りなさを感じました。
総じて、『ハボック』は、アクション映画としての完成度が高く、アクションファンにはおすすめの作品です。トム・ハーディのファンや、ギャレス・エヴァンス監督の作品が好きな方には、特に楽しめる内容となっています。


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