連続ドラマW『HOTEL -NEXT DOOR』あらすじ・キャスト紹介・感想|社会派エンターテインメントドラマの魅力とは?”

出典:WOWOW連続ドラマW『HOTEL -NEXT DOOR-』
目次

連続ドラマW『HOTEL -NEXT DOOR』レビュー

イントロダクション

石ノ森章太郎の漫画『HOTEL』が1990年代にドラマ化され、大きな反響を呼びました。本作『HOTEL -NEXT DOOR』は、その世界観を現代に再構築し、激化するホテル業界の競争を背景に「ホテル・プラトン」の衰退と復活を描くオリジナルストーリーです。栄光を失い、存続の危機に直面しているホテルを舞台に、ディーン・フジオカが演じるホテル経営のプロフェッショナル・三枝克明が総支配人として招かれます。彼の登場により、驚異的なスピードで業務改革が進行する一方、混乱も巻き起こります。三枝の隠された目的が徐々に明らかになり、物語は彼の内面やホテルを取り巻く人々の葛藤を通じて進んでいきます。

ホテル『プラトン』のオーナー・大原舞子役には草笛光子、ホテル王の周浩然役には加藤雅也、区分所有者の立花源治役には石橋蓮司など、豪華キャストが勢揃いし、社会派エンターテインメントとしての魅力を存分に引き立てています。

キャスト紹介

キャラクター名演者役柄説明
三枝克明ディーン・フジオカ“ホテル座の怪人”と呼ばれるホテル経営のプロ。驚異的なスピードで業務改革を進めるが、隠された別の目的を持つ。
大原舞子草笛光子ホテル『プラトン』の現オーナー。経営危機にあるホテルを救うため、三枝を総支配人として招く。
周浩然加藤雅也ホテル王であり、プラトンに特別な関心を持つ。物語の鍵となる存在。
立花源治石橋蓮司プラトンの区分所有者で、ホテルの運命に大きな影響を与える。
木下かすみ阿部純子ホテルのコンシェルジュで、三枝が改革の一環として注目する人物。

エピソード1から6までの各あらすじ

エピソード1

長年業界を牽引してきた老舗ホテル『プラトン』。しかし、その輝きは薄れ、経営は深刻な悪化を見せていました。そんな状況の中、ホテル再建の切り札として総支配人に抜擢されたのが三枝克明(ディーン・フジオカ)でした。オーナーである大原舞子(草笛光子)の強い要請で招聘された彼は、不振ホテルの再建や売却に関わるプロフェッショナルとして“ホテル座の怪人”と噂されていた人物。三枝の登場はホテル全体に衝撃を与え、従業員たちは戸惑いと不安に包まれます。その中で、彼が最初に注目したのはコンシェルジュの木下かすみ(阿部純子)。彼女の潜在能力を見抜き、改革の一歩を踏み出そうとする三枝に、ホテル内の空気はますます緊張感を帯びていきます。

エピソード2

三枝は「ホテルの顔」とも称されるレストラン部門の改革に乗り出します。ビュッフェサービスの価格設定を見直し、食材の調達ルートに新たな戦略を導入することで徐々に成果を上げ始めます。しかし、ホテルの看板レストラン『マメゾン』の改革に関しては、総料理長の中条(益岡徹)が立ちはだかります。中条は頑なに三枝の方針に反対し、三枝は彼に「ある提案」を持ちかけますが、その裏には意外な狙いが隠されていました。一方で、舞子は三枝の改革に対する期待と疑念の間で揺れ動いていました。また、三枝と舞子はシンガポールの実業家である周浩然(加藤雅也)との接触を図り、ホテル再建に向けた新たな可能性を模索します。

エピソード3

プラトンの売却を巡り、舞子は周との交渉を進める一方、三枝は退職を控えたベテランのハウスキーパー・大山幸代(根岸季枝)を説得しようと奮闘していました。しかし、幸代は頑なに退職の意思を変えず、三枝は彼女の信念と向き合います。そんな中、幸代との会話でプラトン初代総支配人・東堂克生(村上弘明)の理念に触れ、改革へのヒントを得ます。一方、外国人スタッフの客室係が一斉に辞職を申し出るという事態が発生し、三枝はさらなる苦境に立たされることになります。

エピソード4

三枝は、かつての恋人である小百合(矢田亜希子)と偶然の再会を果たします。彼女は婚約者と共にホテル『プラトン』で挙式を予定していると話しますが、三枝は感傷に浸ることなく冷静に宴会部門の改革に着手します。巨額の損失をもたらす悪質なキャンセル問題では周の協力を得て難局を乗り切りますが、その矢先、小百合が挙式をキャンセルしたいと申し出ます。この出来事により、木下かすみ(阿部純子)は再会が原因ではないかと悩み、思いがけない行動に出ます。

エピソード5

プラトンの買収交渉が本格化し、ついに周が来日します。三枝と舞子は彼を迎え、ホテルの売却が避けられない状況であることを覚悟します。スタッフには「ホテル全体の改修工事を行う」と伝え、売却準備を水面下で進める三枝。しかし、駐車場にある一本松の問題が大きな障害となります。この松は立花源治(石橋蓮司)が特別な思い入れを持つもので、撤去が必須であったにもかかわらず、交渉は困難を極めます。三枝は立花との交渉に奔走し、ホテルの未来がまた一つ大きな岐路に立たされます。

エピソード6

プラトンの買収計画がついに公表され、ホテル内は混乱に包まれます。三枝は全従業員を集め、売却計画が事実であり、ホテル『プラトン』が解体される運命にあることを告げます。この衝撃的な発表により、従業員たちは三枝に対する信頼を失い、反発と失望が広がります。一方で、三枝は最後の希望を持って周に「ある提案」を持ちかけ、ホテル存続の可能性を模索します。そして、プラトンの最後の日が近づく中で、三枝が総支配人を引き受けた本当の理由がついに明らかになります。彼がこのホテルに懸けた思いと真の目的が描かれる中で、ホテル『プラトン』を待ち受ける運命とは…。

評価

『HOTEL -NEXT DOOR』は、現代社会における競争と改革の厳しさをホテルという閉鎖的な環境で描いた社会派エンターテインメントです。ディーン・フジオカのカリスマ性あふれる演技が三枝克明というキャラクターを魅力的に描き、草笛光子の存在感が物語に深みを与えています。改革の裏にある人間関係の複雑さや経営の厳しさがリアルに表現されており、視聴者に多くの考えを促す作品となっています。

私の感想

このドラマは、ホテルという舞台で繰り広げられる改革と葛藤が非常に魅力的でした。ディーン・フジオカさんが演じる三枝の強いリーダーシップと、彼の隠された目的が明らかになる過程が緊張感に満ちており、物語の進行とともに彼のキャラクターに引き込まれました。彼がどのようにホテルを立て直していくのか、その過程で明らかになる人間関係の深さが非常に面白かったです。

草笛光子さん演じる舞子のキャラクターも印象的で、経営者としての苦悩や三枝に対する信頼と疑念の間で揺れる姿がとてもリアルに描かれていました。また、周浩然や立花源治といったキャラクターが物語に与える影響も大きく、それぞれの思惑が絡み合う様子が見事でした。

全体を通して、現代の厳しいビジネス環境における改革の難しさや、それに伴う人間関係の葛藤が描かれており、社会派ドラマとして非常に見応えがありました。特に、三枝が最後に見せる決断は感動的であり、ホテルの未来を信じて行動する姿に勇気をもらいました。次回作があるならば、さらなるキャラクターの成長と新たな挑戦を期待しています。

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