映画『言えない秘密』感想ブログ|京本大我×古川琴音が奏でる切ないラブストーリー

映画『言えない秘密』は、2007年の台湾映画を原案とし、河合勇人監督がメガホンを取ったラブストーリーです。主演はSixTONESの京本大我さんで、映画単独初主演となります。ヒロインの内藤雪乃役には古川琴音さんがキャスティングされています。

作品情報

  • 公開日: 2024年6月28日
  • 監督: 河合勇人
  • 脚本: 松田沙也
  • 音楽: 富貴晴美
  • 主題歌: SixTONES「ここに帰ってきて」
  • 配給: ギャガ

キャスト紹介

  • 樋口湊人(ひぐち みなと): 京本大我
    • 音楽大学に編入したピアノ留学帰りの青年。過去のトラウマでピアノが弾けなくなっている。
  • 内藤雪乃(ないとう ゆきの): 古川琴音
    • 旧講義棟で湊人が出会う神秘的なピアノを奏でる女性。
  • 浅野ひかり: 横田真悠
    • 湊人の幼馴染で、同じ大学に通う。湊人に密かに想いを寄せている。
  • 棚橋順也: 三浦獠太
    • 湊人の同級生で、やんちゃな性格。
  • 広瀬慎之介: 坂口涼太郎
    • 湊人の同級生で、彼にピアノバトルを挑む。
  • 山本修治: 皆川猿時
    • 大学の教授で、生徒思い。
  • 内藤敦子: 西田尚美
    • 雪乃の母。常に雪乃を思いやっている。
  • 樋口透: 尾美としのり
    • 湊人の父で、カフェを経営している音楽好き。

あらすじ

ピアノ留学から帰国し、伝統ある音楽大学に編入した湊人(京本大我)は、幼少期に母を失った心の傷と向き合いながら、かつての情熱を取り戻そうと苦闘していました。しかし、過去のトラウマが原因でピアノを弾くことができなくなり、自分の音楽的才能にも疑念を抱き始めます。大学生活に馴染めず、周囲との関係もぎこちない湊人の毎日は、暗い雲に包まれていました。

そんなある日、湊人は大学の取り壊しが予定されている旧講義棟の奥にひっそりと残る演奏室で、雪乃(古川琴音)と出会います。彼女は湊人と同じ大学の生徒であるものの、他の学生たちとは少し違う雰囲気をまとい、まるでその場所に溶け込むような存在感を持っています。雪乃が奏でるピアノの旋律は、美しくも切なく、湊人の心を強く揺さぶりました。

雪乃との出会いをきっかけに、湊人は次第に音楽への情熱を取り戻していきます。2人は旧講義棟の演奏室で密かに出会い、ピアノを通じて深い絆を築いていきます。湊人は雪乃から楽曲のタイトルを尋ねますが、彼女は「秘密」と答えるのみ。雪乃の明るく純粋な演奏と不思議な言葉に触れる中で、湊人の心は解きほぐされていきます。

しかし、2人の間には時間と空間を超えた大きな秘密が隠されていました。それを知るのはまだ先のこと。物語が進むにつれ、雪乃の行動や言動が湊人にとって少しずつ不可解なものとなり、彼女の正体に疑問を抱き始めます。そんな矢先、雪乃は湊人の前から突然姿を消してしまいます。残されたヒントを頼りに、湊人は雪乃とのつながりと彼女の「秘密」を追い求める旅に出る決意をします。

湊人がたどり着く真実は、彼の人生だけでなく、雪乃自身の運命にも深く影響を与えるものでした。そして、2人が共有した音楽が持つ力が、予想を超えた形で彼らの未来を照らします。

この物語は、「時間」「音楽」「愛」のテーマを深く掘り下げ、観る者に強烈な感動を与えます。

評価

評価 ⭐⭐⭐⭐⭐(4.5/5)

映画『言えない秘密』は、美しい音楽と心に響くストーリーで観客を魅了する作品です。特に主題歌のSixTONES「ここに帰ってきて」は、この映画の魅力をさらに高める重要な要素となっています。

🎼 音楽の魅力 ⭐⭐⭐⭐⭐

劇中のピアノ演奏はもちろん、エンディングで流れるSixTONESの主題歌「ここに帰ってきて」が心に深く響きます。切なくも温かいメロディーと歌詞が、映画全体のテーマである「時間を超えた愛」を美しく締めくくり、観終わった後の余韻をさらに深めてくれます。この曲は映画を観た後に聴き返すと、さらに感動が増すこと間違いなしです。

🎭 演技力 ⭐⭐⭐⭐☆

主演の京本大我さんは、音楽に悩む青年・湊人の複雑な感情を繊細に表現。古川琴音さんの雪乃役も、謎めいた雰囲気を自然体で演じており、2人の相性は抜群です。ただ、一部のサブキャラクターの描写がやや浅く感じられる点が惜しいところです。

🎥 映像美 ⭐⭐⭐⭐⭐

河合勇人監督が手掛ける映像は、どのシーンも美しく、特に旧講義棟の演奏室や風景の描写が印象的です。ノスタルジックで幻想的な雰囲気が物語をさらに盛り上げています。

🖋️ ストーリーの深み ⭐⭐⭐⭐☆

オリジナルの台湾版をリメイクした本作は、日本版としてのアレンジが効果的に施されています。しかし、一部で急展開に感じられる部分があり、もう少し丁寧な脚本であればさらに良かったかもしれません。

🌟 総合評価

『言えない秘密』は、音楽と愛が織りなす切なくも美しい物語です。特に音楽を愛する人には刺さる作品であり、京本大我さんの映画初主演作としても十分な完成度を誇ります。

  • 音楽の魅力: ⭐⭐⭐⭐⭐
  • 演技力: ⭐⭐⭐⭐☆
  • 映像美: ⭐⭐⭐⭐⭐
  • ストーリー: ⭐⭐⭐⭐☆

総合評価: ⭐⭐⭐⭐⭐(4.5/5)

観終わった後に残る心地よい余韻が、この映画の最大の魅力と言えるでしょう。

私の感想

映画『言えない秘密』は、心にじんわりと響く素晴らしい作品でした。まず、主演の京本大我さんと古川琴音さんの演技が素晴らしく、2人が奏でるピアノの旋律に引き込まれました。特に、旧講義棟での連弾シーンは印象的で、音楽だけで会話しているような繊細な空気感が心に刺さります。

雪乃が抱える「秘密」が物語の鍵になっていますが、それが明かされた瞬間、時間と空間を超えた切ない愛の物語に胸がぎゅっと締め付けられました。この「秘密」を知った後に見返すと、雪乃の行動や言葉がさらに深く感じられ、作品全体がより感慨深いものになります。

映像美もポイントで、旧講義棟やピアノが置かれた演奏室の描写は、どこか懐かしさと神秘さを兼ね備えていて、観ているだけでその場にいるような気分に。壊れかけた講義棟が象徴する「過去」と、湊人が向き合おうとする「未来」が、背景としても巧みに表現されていました。

また、湊人がピアノを通じて自分のトラウマと向き合い、成長していく姿がとてもリアルで共感を呼びます。音楽がただの趣味や才能の象徴ではなく、彼自身を救う大切な存在であることが描かれていて、音楽の力の偉大さに改めて感動しました。

原作の台湾版は観てないんだけど、十分楽しめました。『言えない秘密』は、音楽や恋愛が好きな人にはもちろん、感動の物語を求めているすべての人にオススメしたい1本です。

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