【感想レビュー】映画『国宝』を観ましたー!

目次

映画館のスクリーンで観るのがオススメ!

はじめに

映画『国宝』を観てきました。
結論から言うと…めちゃくちゃ良かった!!
観終わった瞬間、しばらく席を立てないくらい心を揺さぶられました。評判通りどころか、それ以上の体験。これは「映画」という枠を超えて、「人生を生きる」ことそのものを描いた作品だと感じました。

映画『国宝』の基本情報

  • 公開日:2025年
  • 主演:吉沢亮
  • 共演:横浜流星 ほか
  • ジャンル:ヒューマンドラマ/歌舞伎を題材にした作品
  • 上映時間:約3時間

キャスト紹介

  • 吉沢亮(立花喜久雄 役)
     長崎のヤクザの息子として生まれ、花井半二郎に引き取られ歌舞伎の世界へ。孤独を抱えながらも芸に全てを懸ける主人公。
  • 横浜流星(大垣俊介 役)
     歌舞伎界の御曹司。未来を約束されたサラブレッドで、喜久雄と出会いライバルであり同志となる存在。
  • 渡辺謙(花井半二郎 役)
     名門「花井家」の当主で看板役者。喜久雄の才能を見抜き、彼を育てる師であり父代わり。
  • 高畑充希(福田春江 役)
     喜久雄の人生に深く関わる女性。温かさと複雑な感情を併せ持つ存在。
  • 寺島しのぶ(大垣幸子 役)
     俊介の母であり、喜久雄の才能を理解し支える重要人物。
  • 森七菜(彰子 役)
     喜久雄を慕い、彼の孤独に寄り添う若い女性。
  • 永瀬正敏(立花権五郎 役)
     喜久雄の実父で、長崎の任侠組織「立花組」を率いる人物。
  • 田中泯(小野川万菊 役)
     芸の極みを体現する名女形。喜久雄の行く末に影響を与える存在。

あらすじ(ネタバレなし)

映画『国宝』は、昭和から平成、そして現代へと続く激動の時代を背景に、ひとりの少年が“芸の道”に身を投じ、歌舞伎役者として生き抜く姿を描いた壮大な人間ドラマです。

物語の主人公(吉沢亮)は、長崎のヤクザの息子として生まれます。幼い頃から周囲に影を落とす境遇の中で育ち、平凡な幸せからは遠い人生を歩んでいました。そんな彼の運命を大きく変えたのが、名優・花井半二郎(渡辺謙)との出会いです。半二郎に見出され、引き取られたことによって、少年は歌舞伎という全く新しい世界に足を踏み入れることになります。

半二郎の厳しくも愛情ある指導のもと、喜久雄(吉沢亮)は芸の才能を磨き、舞台で生きる歓びを知っていきます。その中で出会うのが、未来を約束された御曹司・俊介(横浜流星)。伝統ある家に生まれ、幼い頃から舞台に立ち続けてきた俊介(横浜流星)。

貧しい生まれと孤独を背負った少年と、未来が保障されたサラブレッド――立場も育ちも全く異なる二人は、次第に強烈に惹かれ合い、時にライバルとして火花を散らし、時に同志として支え合いながら成長していきます。

やがて二人は、舞台の上で互いを映し合うように生きることになります。
「芸にすべてを懸ける」という選択が、彼らの人生をどう変えていくのか。
そして、華やかな舞台の裏に潜む孤独や葛藤にどう向き合っていくのか。

『国宝』は、血筋も境遇も異なる二人の役者の出会いを軸に、芸に生きる者の喜びと苦悩、そして“人間としての生”を圧倒的なスケールで描き出します。

『国宝』の見どころ

1. 吉沢亮と横浜流星の圧倒的な演技

主演の吉沢亮は、芸に取り憑かれた役者の狂気と繊細さを見事に表現。
横浜流星との掛け合いも見どころで、二人の視線や呼吸ひとつで観客を引き込みます。
まさに「役を生きている」としか言えない存在感でした。

2. 歌舞伎を知らなくても楽しめる構成

「歌舞伎って難しそう」と感じる方でも大丈夫。
『国宝』は芸の厳しさだけでなく、友情や愛といった普遍的なテーマを盛り込んでいるので、誰でも感情移入できます。
むしろ歌舞伎に馴染みのない人ほど衝撃を受けるかもしれません。

3. 映像美とテンポの素晴らしさ

約3時間の長尺にも関わらず、退屈する瞬間が一切ない。
舞台の光と影、時代の移り変わりを映す色彩表現など、映画館のスクリーンでしか味わえない迫力があります。

4. 脚本の余白が残す余韻

説明しすぎない脚本が特徴的で、観客に考えさせるシーンが多いです。
鑑賞後に「自分ならどう生きるか?」を思わず考えてしまう…この深みこそ『国宝』の魅力です。

私の感想

映画『国宝』――正直に言います。観て良かった。本当に観て良かった。
映画館を出たあともしばらく心臓がドキドキして、頭の中でずっと舞台の拍子木が鳴り続けているような感覚でした。

あと「吉沢亮ってやっぱり凄い」ということでした。渡辺謙さん、横浜流星さんの演技も凄かったですが、吉沢亮さん凄かったな。
ストーリー自体も圧巻でしたが、何より彼の演技と存在感がこの映画を“国宝級”にしていると思います。

そして何より吉沢亮さんの、圧倒的なビジュアルの良さ
女形として舞台に立つ姿は美しすぎて、スクリーンの中に存在するのに「手を伸ばせば触れられそう」なくらいリアルで鮮烈でした。観客を魅了する色気と儚さが同居していて、「これは人間国宝だわ」と思わず呟きそうに…笑

物語の冒頭から衝撃でした。永瀬正敏さんが喜久雄(吉沢亮さん)の父でヤクザの親分役なんですが、久々に見たらいい感じに渋く年取ってて、風格あってちょっとびっくりでした。

喜久雄(吉沢亮さん)は、長崎のヤクザの息子として生まれるという過酷な境遇。普通なら「歌舞伎役者」とは一番遠い人生を歩んでいたはずなのに、花井半二郎(渡辺謙さん)との出会いで人生が一変するんです。あの“眼差し一つで人生を変える”瞬間をスクリーンで観たとき、鳥肌が立ちました。渡辺謙さんの存在感がすごすぎて、「この人に見出されたなら、そりゃ舞台に立つしかないよな」と納得させられる。

そして舞台の稽古に身を投じていく喜久雄(吉沢亮さん)。
生まれの重さを背負いながらも、芸の世界に全力でぶつかっていく姿に思わず拳を握りしめてしまいました。どこか危ういけど、どこまでも真っ直ぐ。そのひたむきさが痛いほど胸に刺さります。

さらに、俊介(横浜流星さん)の登場。名門に生まれ、未来を約束された御曹司。対照的すぎる二人が舞台の世界で出会い、火花を散らす瞬間はまさに“運命的な出会い”。ライバルであり、親友であり、同志でもある――。お互いの存在がなければ、ここまでの高みに行けなかったはず。二人の関係はもう「人間ドラマの金字塔」と言ってもいいくらい濃密でした。

そして終盤。年を重ね、体力も衰え、それでも舞台に立ち続ける主人公の姿に胸を打たれました。最後の舞台シーン――観客の拍手に包まれる中で全身全霊で舞う姿は本当に圧巻。
「芸に生きる」とはどういうことか。命を懸けて表現するとはどういうことか。 その答えが目の前にあったんです。

観終わったあと、ただの映画を観たという感覚じゃなくて、人生をまるごと体験してきたような疲労感と充実感が残りました。

タイトルの『国宝』
観終わった今なら分かります。これは主人公が芸の極みに到達した姿を表すだけじゃない。映画そのものが、間違いなく“国宝級”の傑作なんです。

いやー、こんなに心を揺さぶられる映画は久しぶり。
今年どころか、数年に一度レベルの傑作に出会った気がします。

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