Netflixドラマ『貞淑なお仕事』レビュー
イントロダクション
『貞淑なお仕事』は、1992年の保守的な韓国の田舎町を舞台に、主婦たちがアダルトグッズの訪問販売を通じて、自立と成長、友情を描くコメディドラマです。原作はイギリスのドラマ『Brief Encounters』で、社会的にタブー視されていた性に対する保守的な考え方に挑戦し、女性たちが新しい自分を見つけるために奮闘する姿が描かれています。
キャスト詳細
- ハン・ジョンスク（演：キム・ソヨン）
主婦としての生活に満足できず、新しい刺激を求めて訪問販売に挑戦するリーダー的存在。 - オ・グムヒ（演：キム・ソンリョン）
お嬢様育ちで、上品な振る舞いが特徴。ジョンスクに影響され、訪問販売を始めます。 - キム・ドヒョン（演：ヨン・ウジン）
クムジェ警察署の刑事で、優雅な外見を持ちながらも、田舎町の保守的な価値観に悩む役割。 - ソ・ヨンボク（演：キム・ソニョン）
夫との仲は良好で、子供たちのために働くお母さん役。家庭を支えるためにアダルトグッズの販売を始める。 - イ・ジュリ（演：イ・セヒ）
美容院を経営し、一人息子を育てるシングルマザー。訪問販売の世界で新しい可能性を探ります。
エピソード1のあらすじ
物語の始まりは、保守的な町で主婦としての生活に少し退屈を感じていたハン・ジョンスク（演：キム・ソヨン）が、新たな刺激を求めている場面です。彼女は家計を支えるために訪問販売を始める決意をします。最初は普通の商品を売るつもりでしたが、訪問販売の会社から「アダルトグッズ」を取り扱うことを勧められます。ジョンスクは、この商品が町の保守的な価値観に挑戦することを理解しつつも、自分の殻を破るために販売を決意。次々に訪問先をまわりながら、少しずつ商品の説明やセールストークに慣れていきます。
一方、彼女の同僚となるオ・グムヒ（演：キム・ソンリョン）は、裕福な家庭に育ち、優雅な日々を過ごしていたものの、内心では退屈を感じています。ジョンスクに誘われて、彼女も訪問販売を始めることになりますが、最初は戸惑いながらも、この新しい世界に徐々に心を開いていく姿が描かれています。エピソードの終盤では、アダルトグッズというセンシティブな商品に対する町の住民の反応が描かれ、波乱の幕開けを予感させます。
エピソード2のあらすじ
第2話では、ジョンスクがソ・ヨンボク（演：キム・ソニョン）やイ・ジュリ（演：イ・セヒ）と出会い、彼女たちも訪問販売に参加することになります。ヨンボクは子供が多く、家計に苦しんでいるため、この仕事を家族のために選びます。一方、ジュリはシングルマザーで、美容院を経営しながら一人息子を育てていますが、刺激のない日常にうんざりしており、訪問販売を新しい挑戦として捉えます。
このエピソードでは、彼女たちが次第にチームとしてまとまっていく様子が描かれ、アダルトグッズの販売に対するコミュニティの保守的な反応が顕著になります。特に、訪問先でのユーモラスなやり取りや、商品の説明に四苦八苦するシーンが笑いを誘います。しかし、同時に各キャラクターが抱える個々の悩みや葛藤も徐々に明らかにされ、単なるコメディではなく、深みのある物語へと展開していく兆しが見えます。
エピソード1・2の感想
どうしても頭をよぎったのが、ペントハウスでおなじみのキム・ソヨン演じる強烈なキャラクター「チョン・ソジン」。あの圧倒的な存在感を持つソジンを見た後だと、『貞淑なお仕事』でのハン・ジョンスクが全く違う一面を見せてくれるのが新鮮でした。ペントハウスでの冷酷なソジンとは対照的に、ジョンスクは控えめで、でも心の中には強い意志を秘めているキャラクター。こんな多面的な役をキム・ソヨンが演じているのを見ると、改めて彼女の演技力に感心しました。
エピソード1では、彼女がアダルトグッズを売り歩くというストーリーの中に、どこかソジンを彷彿とさせるプライドの高さが少し顔を出す瞬間もあり、それがまた面白いんです。ジョンスクは一見保守的な生活を送っているけど、内心はもっと自由に自分を表現したいという思いが滲み出ていて、これが今後どう発展するのかが楽しみなポイント。
エピソード2では、新たに登場するキャラクターたちとの絡みもあって、ジョンスクが少しずつ自分の居場所を見つけていく感じが心地よかったです。特にソ・ヨンボク（演：キム・ソニョン）やイ・ジュリ（演：イ・セヒ）とのやりとりが軽快で、ユーモラスな展開の中にも彼女たちの成長が感じられる。この仲間たちとどう関わっていくのか、彼女たちの成長がどう描かれるのか、今後の展開が楽しみです。
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