Netflix韓国映画『武道実務官』感想・レビュー｜キム・ウビン主演アクション＆コメディの魅力

2024年9月15日2024年9月19日

イントロダクション

Netflixの新作アクションコメディ映画、**『武道実務官』**が2024年9月13日に配信されました。本作は、キム・ウビン主演で、ジェイソン・キム監督による作品です。テコンドー、剣道、柔道の黒帯を持つ主人公が、電子足輪を装着した犯罪者を監視するという、斬新でスリリングな物語が展開されます。

キャスト情報

キム・ウビン（イ・ジョンド役）：テコンドー、剣道、柔道で黒帯3段を持つ武道の達人。心優しい性格で、困っている人を見過ごせない青年。彼は偶然、武道実務官として犯罪者を監視する役割を引き受けます。
キム・ソンギュン（キム・ソンミン役）：保護観察官として働き、ジョンドの武道の才能を認め、彼に武道実務官としての職務を依頼します。
キム・ユロ（チェ警察官役）：武道実務官たちをサポートする警察官として登場し、物語の緊張感を引き立てます。

あらすじ

『武道実務官』の物語は、テコンドー、剣道、柔道の黒帯3段を持つ主人公イ・ジョンド（キム・ウビン）が、偶然に「武道実務官」という特異な職業に就くことから始まります。彼は心優しく、他者を助けることに喜びを感じる青年ですが、普段は武道の腕を活かす機会があまりありません。ある日、助けた武道実務官の代わりとして、5週間だけその職務を引き受けることになります。

この「武道実務官」という職業は、保護観察官として凶悪犯罪者の監視をする仕事です。特に、犯罪者が装着している電子足輪を通じて行動を追跡し、犯罪の再発を未然に防ぐという重要な任務を担っています。イ・ジョンドは、その卓越した武道のスキルを活かして、電子足輪を装着した犯罪者たちの暴力や逃亡を阻止するために奮闘します。

物語は、ジョンドがキム・ソンミン（キム・ソンギュン）という保護観察官とコンビを組むところから動き出します。ソンミンはジョンドの武道の才能にすぐに気づき、彼に本格的に武道実務官として働くよう依頼します。二人は犯罪者を監視しながら、リアルタイムで彼らの行動を監視し、犯罪を阻止するための駆け引きを繰り広げます。

一方で、物語の緊張感を増すのは、ジョンドとソンミンが追う犯罪者たちが非常に危険な人物であることです。電子足輪を装着しているとはいえ、犯罪者たちは巧妙に法を逃れようとし、ジョンドは自らの武道技術を最大限に発揮して彼らを抑え込む必要があります。また、ストーリーには、彼らを支援するチェ警察官（キム・ユルホ）が登場し、捜査や取り締まりに関与することで、さらなるスリルが加わります。

本作は、ジョンドが直面する困難な状況や犯罪者との激しい対決だけでなく、彼自身の成長や内面的な葛藤も描かれています。社会の正義を守るために奮闘する彼の姿は、観客にとって感動的であり、またスリリングな犯罪捜査の裏側にあるヒューマンドラマが物語を深みのあるものにしています。

評価

この映画の魅力は、何と言ってもキム・ウビンの迫力あるアクションシーンです。テコンドー、剣道、柔道の黒帯を持つキャラクターとしての彼の動きは圧巻で、視聴者を魅了します。また、映画はアクションとコメディのバランスが取れており、シリアスな展開の中にもユーモアが盛り込まれている点が評価されています。

さらに、物語の設定が新鮮で、犯罪者とのリアルタイムの対決シーンが緊張感を高めています。視聴者は、犯罪を未然に防ぐ「武道実務官」というユニークな職業設定に引き込まれます。

私の感想

『武道実務官』を観た時、まず感じたのは、アクション映画でありながら非常に温かみのある物語だということです。キム・ウビンが演じるイ・ジョンドは、単なる武道の達人ではなく、人としての優しさと正義感が際立つキャラクターです。彼の戦闘シーンはもちろん圧倒的な迫力がありますが、それ以上に、困っている人を放っておけない性格や、仲間との絆が印象的で、彼の成長を見守るうちに自然と感情移入してしまいました。

特に印象的だったのは、彼が単に犯罪者を追い詰めるだけではなく、社会正義を守るという使命に真剣に向き合っている姿です。犯罪を未然に防ぐというテーマは重く、時に非常に緊迫したシーンもありますが、ジョンドと保護観察官のキム・ソンミン（キム・ソンギュン）とのやり取りが物語にユーモアを与え、重さと軽さのバランスが絶妙でした。

また、映画全体を通して感じたのは、人と人とのつながりの大切さを描いているという点です。ジョンドとソンミンのコンビは、仕事のパートナーというだけでなく、次第にお互いを信頼し合い、深い友情を築いていく様子が描かれています。その関係が物語に厚みを与え、観る者に希望や温かさを感じさせてくれます。

この映画を観終わった後、私が感じたのは、アクションの爽快感だけでなく、人間ドラマとしても心に響く作品だということです。社会の中で正義を守ることの難しさや、他者を助けるためにどのように行動すべきかを考えさせられ、感動と共に非常に満足感のある映画でした。