『侍タイムスリッパー』感想&あらすじ|斬られ役に転身!?侍が現代で再出発する感動作!

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映画『侍タイムスリッパー』レビュー

映画『侍タイムスリッパー』は、2024年8月17日に公開された日本の時代劇コメディ映画です。​監督・脚本を務めたのは安田淳一氏で、主演は山口馬木也氏が務めました。​本作は、自主制作映画でありながら、東映京都撮影所の特別協力を得て制作され、その独自のストーリーと演出で大きな話題を呼びました。 ​

作品情報

  • 公開日:​2024年8月17日​
  • 上映時間:​131分​
  • 製作国:​日本​
  • 配給:​未来映画社、ギャガ​

キャスト紹介

  • 高坂新左衛門(​演:山口馬木也)​
    • 幕末の会津藩士。現代にタイムスリップし、斬られ役として新たな人生を歩む。​
  • 風見恭一郎(​演:冨家ノリマサ)​
    • 時代劇のプロデューサー。新左衛門をサポートする。​
  • 山本優子(​演:沙倉ゆうの)​
    • 撮影所のスタッフ。新左衛門に興味を持つ。​
  • 殺陣師・関本(​演:峰蘭太郎)​
    • 撮影所の殺陣師。新左衛門に剣術を教える。​
  • 山形彦九郎(​演:庄野崎謙)​
    • 新左衛門の旧友。​
  • 住職の妻・節子(​演:紅萬子)​
    • 新左衛門を支える人物。​
  • 西経寺住職(​演:福田善晴)​
    • 新左衛門に現代の知識を教える。​

あらすじ

時は幕末――激動の時代を生きる会津藩士・高坂新左衛門(山口馬木也)は、藩の命を受けて京都で暗躍する長州藩士の暗殺任務を帯びていた。忠義に厚く剣の達人である彼は、己の使命に誇りを持ちながらも、時代の変化に翻弄される中で静かに覚悟を決めていた。

ある雷雨の晩、新左衛門が標的との壮絶な斬り合いの最中、落雷に見舞われ気を失ってしまう。目を覚ますと、そこは見知らぬ風景――そう、彼は現代の京都にタイムスリップしていたのだった。

たどり着いたのは、東映京都撮影所。斬られ役(殺陣俳優)たちが日々稽古を行う現場で、新左衛門は最初こそ驚きと困惑に満ちるが、やがて人々の温かさに触れ、自分がいるべき新たな世界を見出していく。

そこで出会うのが、撮影所スタッフの山本優子(沙倉ゆうの)や殺陣師の関本(峰蘭太郎)たち。彼らは新左衛門の奇妙な言動に戸惑いながらも、ひときわ鋭い剣術と真摯な態度に魅了され、徐々に彼を受け入れていく。

最初は「この時代に自分の居場所などない」と死を決意した新左衛門だったが、優子のまっすぐな言葉や関本との稽古、住職や町の人々との交流を通じて、「生き直す」という希望を見出す。

そして彼は、現代の「斬られ役」として第二の人生を歩み出すことを決意する――それは、武士としてのプライドを保ちつつも、新しい生き方を受け入れる“侍の再誕”の物語だった。

しかし、現代にもまた、新左衛門にとって大きな選択が待っていた…。過去に戻るのか? それともこの時代で生きるのか? 彼の心を動かした“斬られ役としての誇り”と“人との絆”が、物語のラストに静かに響いていく。

私の感想

「これは単なる時代劇じゃない、人生をもう一度やり直す“希望の物語”だ。」

正直、最初は「侍がタイムスリップして斬られ役になる? コメディかな?」くらいの軽い気持ちで見始めました。ですが…予想をいい意味で裏切られました。

主人公・新左衛門が現代に迷い込んだときの混乱や孤独、そして“斬られるために剣を振るう”というまったく新しい立場に戸惑いながらも、一歩ずつ新しい人生を切り開いていく姿に、気づけば涙腺が緩んでいました。

何より心に残ったのは、「武士としての誇り」を手放さずに、それでも現代社会に順応しようとする彼の姿です。現代人の目から見れば“時代錯誤”かもしれないその生き方が、むしろ今の時代だからこそ胸を打つ。誰もが何かしら「居場所」を探している今、この映画は静かに、でも確かに「あなたにも生きる意味がある」と語りかけてくるんです。

そして、殺陣のシーンは圧巻! 東映京都撮影所の全面協力によって、画面越しにも刀の“重み”や“美しさ”が伝わってくる。斬られ役の一挙手一投足に命をかけるプロフェッショナルたちの世界を、こんなにもリアルに描いた作品は稀です。

笑いあり、涙あり、そして何より“生きる力”をもらえる一本。
普段あまり時代劇を観ない方にもぜひ観ていただきたい、そんな作品です。

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