書籍『もう明日が待っている』鈴木おさむ著書レビュー:SMAP解散の真実
放送作家・鈴木おさむが引退と同時に贈る覚悟の一冊『もう明日が待っている』。この本は、国民的アイドルグループSMAPの成功と苦悩、そして解散に至るまでの奇跡の物語を描いた「小説SMAP」ともいえる作品です。以下、各章の要約とともに、この感動的な物語を紹介します。
第1章 素敵な夢をかなえておくれ
SMAPのデビュー初期からスタートし、彼らがどのようにエンターテインメント業界に足を踏み入れ、夢を追い求める姿が描かれています。デビューシングル「Can’t Stop!! -LOVING-」を皮切りに、彼らの成功への第一歩が語られます。中居正広、木村拓哉、稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾の5人が共に成長し、困難を乗り越える姿が感動的に綴られています。
第2章 あれからぼくたちは
SMAPが国民的スターとして成長していく過程でのエピソードが紹介されます。特に『SMAP×SMAP』や木村拓哉のドラマ出演など、メディアでの活躍が彼らの成功を後押ししました。メンバーそれぞれの個性が際立ち、グループ全体のバランスを保つための努力が描かれています。
第3章 世界で二番目にスキだと話そう
メンバー間の友情や絆、そして個々のメンバーの個性が際立つエピソードが語られます。中居正広のリーダーシップ、木村拓哉のカリスマ性、稲垣吾郎の知性、草彅剛の多才さ、香取慎吾の創造力がそれぞれの役割を果たし、グループ全体の成功に貢献しました。
第4章 1・2・3・4 FIVE RESPECT
メンバーそれぞれが持つ個々の才能や役割が、グループ全体にどのように影響を与えたのかが語られます。彼らの尊敬と友情がグループの結束を強固にし、困難な時期にも互いを支え合う姿が描かれています。
第5章 WELCOME ようこそ日本へ
SMAPが海外での活動や影響、そして日本国内での反響について描かれています。アジアツアーや海外の音楽フェスティバルへの参加を通じて、彼らの国際的な人気が高まり、国内での評価も一層高まりました。
第6章 とってもとっても僕のBEST FRIEND
メンバー同士の友情やファンとの関係性が描かれています。彼らがどのようにして互いを支え合い、友情を深めていったのか、そしてファンとの絆をどのように築いていったのかが詳細に語られます。
第7章 くじけずにがんばりましょう
SMAPが解散に至るまでの苦悩や葛藤、そしてその背後にある真実が描かれています。メンバー間の不和や個々の問題、事務所との関係など、様々な要因が解散の引き金となりましたが、彼らが最後まで努力し続けた姿が感動的に描かれています。
第8章 20160118
解散の正式発表日を中心に、その時の心境や舞台裏が語られます。彼らがファンやメディアに対してどのように説明し、解散に至るまでの心境をどのように伝えたのかが詳述されています。
第9章 もう明日が待っている
解散後の彼らの未来と希望、そして新たな道についての考察が描かれています。過去を振り返りつつも、明日に向かって進んでいく彼らの姿が感動的に綴られています。
私の感想
『もう明日が待っている』は、ただのアイドルグループの物語ではなく、20年間を共に過ごした放送作家・鈴木おさむ氏の視点から見たSMAPの真実の姿が描かれた感動の一冊です。彼らの成功と苦悩、そして解散に至るまでの道のりは、読者に深い感銘を与えます。
特に印象に残ったのは、第8章の解散発表のシーンです。SMAPという巨大な存在が解散に至るまでの心の葛藤や苦悩が、非常にリアルに描かれており、彼らが直面した現実の厳しさが痛いほど伝わってきました。また、解散後も希望を持ち続ける彼らの姿に、読者としても勇気をもらいました。
鈴木おさむ氏の筆致は、彼らへの愛情と尊敬が溢れており、単なるファンとしてではなく、彼らと共に歩んできた仲間としての視点が独特の温かさを感じさせます。SMAPのファンでなくても、彼らの物語に心を打たれることは間違いありません。
総じて、この本はSMAPの歴史を追体験できる貴重な作品であり、彼らの人間的な側面を知ることができる感動作です。解散という一大イベントを経てもなお、彼らの未来には明るい希望が待っていると信じたくなる一冊でした。
まとめ
SMAPの成功と苦悩、そして解散に至るまでの軌跡を描いた『もう明日が待っている』は、彼らの真の姿を知るための貴重な一冊です。彼らの努力と友情、そしてファンへの感謝の気持ちが詰まったこの本をぜひ読んでみてください。彼らの物語に心を打たれ、さらにSMAPの魅力に引き込まれることでしょう。
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