映画『デイ・アフター・トゥモロー』感想・あらすじ・キャスト・評価まとめ

目次

映画『デイ・アフター・トゥモロー』レビュー

イントロダクション

『デイ・アフター・トゥモロー』は、2004年に公開されたローランド・エメリッヒ監督のSFディザスタームービーです。本作は、地球温暖化による急激な気候変動をテーマにしており、世界中で発生する極端な気象現象が描かれています。特に、ニューヨークが氷に覆われるシーンや巨大なハリケーンなど、ビジュアル面での迫力が評価されました。興行的にも成功を収め、世界中で5億5000万ドル以上の興行収入を記録しました。

キャスト情報

  • デニス・クエイド:ジャック・ホール役(古気候学者)
  • ジェイク・ジレンホール:サム・ホール役(ジャックの息子)
  • エミー・ロッサム:ローラ・チャップマン役(サムの友人で恋人)
  • セラ・ウォード:ルーシー・ホール役(ジャックの妻で小児科医)
  • イアン・ホルム:テリー・ラプソン教授役(スコットランドの海洋学者)

あらすじ

映画『デイ・アフター・トゥモロー』は、地球規模の気候変動を描いたディザスタームービーです。主人公のジャック・ホール博士(デニス・クエイド)は、地球の気候変動に関する研究者で、地球温暖化の進行が気候に急激な変化を引き起こす可能性があると警告します。しかし、彼の警告は国際的に軽視され、温暖化の影響が一気に加速します。

物語の核となる災害は、突然の気候変動による「新しい氷河期」の到来です。これが一連の異常気象を引き起こし、世界各地で災害が発生します。たとえば、東京は巨大な雹に襲われ、インドでは雪が降り、アメリカのロサンゼルスでは竜巻が街を壊滅させます。これらの現象は、北大西洋の海流が停止したことによるものです。

ニューヨークを襲う大洪水は、物語の大きな転換点です。ジャックの息子サム(ジェイク・ジレンホール)は、学術大会に参加するためにニューヨークにいますが、突然の気候変動により市内が氷に覆われてしまいます。彼と友人たちはニューヨーク公共図書館に避難し、食料や暖を確保しながら生き延びる手段を模索します。

一方、ジャックは息子を救うために、氷と嵐に覆われたアメリカ北東部を横断する危険な旅に出ます。彼は政府の警告を無視してニューヨークを目指し、命をかけてサムを助けに向かうのですが、その道中も非常に過酷で、氷に覆われた都市や凍死した人々を目撃します。

サムたちは、凍りついたニューヨーク市内で漂流するロシアの貨物船を探索し、食料や医薬品を確保するなどのサバイバルを続けます。その中で、逃げ出した動物園の狼に襲われるシーンもあり、自然の脅威が絶え間なく彼らに迫ります​。

最後に、嵐が収まり、ジャックがサムと再会するシーンで映画はクライマックスを迎えます。大統領(ペリー・キング)は、気候変動への警告を無視していた過去を悔い改め、メキシコに避難したアメリカ人を救出するための行動を開始します。映画のラストでは、宇宙飛行士が地球を見下ろし、異常気象によって変わり果てた世界の姿に驚く場面が描かれ、地球環境の脆弱さを強調しています​。

『デイ・アフター・トゥモロー』は壮大なスケールで気候変動の影響を描きながら、家族の絆と生存への強い意志をテーマに展開する物語です。

評価

『THE DAY AFTER TOMORROW』は、その視覚効果と迫力あるディザスターシーンで多くの観客を魅了しました。特に、ニューヨークが氷に包まれるシーンや、ロサンゼルスを襲う巨大竜巻などの壮大な映像は、当時の映画技術の限界を超えるもので、特にビジュアル面での評価が高いです。CGを駆使した自然災害の描写は、気候変動の恐怖を強く印象づけ、エンターテインメントとして非常に楽しめる作品です。

しかし、ストーリー面では科学的な整合性に欠ける点が批判されました。極端な気象変動や氷河期の到来があまりに急速で、現実離れしているという指摘があります。それでも、多くの観客はその「非現実的なストーリー」を許容し、映画のメッセージ性や感動的な家族愛に共感を覚えています

私の感想

『デイ・アフター・トゥモロー』を何年振りかに見直し、感想を書きますと、この映画が描く自然災害の恐ろしさが、現実により近づいていることを強く感じます。私たちが目の当たりにしている最近の異常気象—激しい台風やハリケーン、洪水、そして猛暑—は、映画の誇張されたビジュアルと違わない程の破壊力を持っています。特に、近年の夏に日本や世界中で発生してる記録的な猛暑や、異常な降水量は、映画が警告していた気候変動の一端だと思わされます。

映画では極端な天候変動が一夜にして世界を一変させるという、やや誇張された設定ですが、現実の気候変動も確実に進行しており、少しずつ私たちの生活や自然環境に影響を与え始めています。温暖化が進むにつれ、台風やハリケーンの強度が増し、海面上昇による洪水リスクが高まることが懸念されています。

特に心に残ったのは、ニューヨークが氷に覆われるシーンです。このような「瞬時の氷河期」のシナリオは、科学的には現実味がないとしても、北極や南極の氷が急速に融解し、海洋循環に影響を与える現象は、すでに観測されています。現実世界でも、北極圏の氷床の縮小や、グリーンランドの氷融解が気候変動に与える影響は無視できません。

この映画はエンターテイメントとして楽しめる一方で、地球環境が抱える課題を浮き彫りにしています。私たち一人ひとりが、このような未来を避けるために何ができるのか、再考させられる作品です。例えば、私自身も、日常生活でできる小さなエコ活動(省エネや再利用)を心がけることで、少しでも環境への負荷を減らすことを意識するようになりました。

映画の中のサムやジャックが、家族や友人を守るために戦う姿は、私たちが将来の世代のために地球環境を守る必要性を象徴していると感じます。

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