Netflix『ランニング・ポイント』レビュー
Netflixの新作コメディシリーズ『ランニング・ポイント』は、2025年2月27日より配信が開始されました。
本作は、家族経営のプロバスケットボールチーム「ロサンゼルス・ウェーブス」を舞台に、突然会長に就任したアイラ・ゴードンが、チーム再建と自身の成長に奮闘する姿を描いた作品です。
作品情報
- タイトル: ランニング・ポイント
- 原題: Running Point
- ジャンル: コメディ、スポーツ
- 製作国: アメリカ
- 配信開始日: 2025年2月27日
- 配信プラットフォーム: Netflix
- エピソード数:10話
キャスト紹介
- アイラ・ゴードン(演: ケイト・ハドソン): 兄のスキャンダルにより、家族経営のプロバスケットボールチーム「ロサンゼルス・ウェーブス」の会長に就任。
- サンディ・ゴードン(演: ドリュー・ターバー): アイラの弟で、ウェーブスの最高財務責任者。
- ネス・ゴードン(演: スコット・マッカーサー): アイラの弟で、ウェーブスのゼネラルマネージャー。
- アリ・リー(演: ブレンダ・ソング): ウェーブスのチーフ・オブ・スタッフで、アイラの親友。
- レブ・レヴィ(演: マックス・グリーンフィールド): アイラの婚約者で、小児科医。
- ジャッキー・モレノ(演: ファブリツィオ・グイド): ウェーブスのホームアリーナでポップコーンを販売しているが、ひょんなことからチームの内側に入り込む。
- ジェイ・ブラウン(演: ジェイ・エリス): ウェーブスのヘッドコーチ。
- キャム・ゴードン(演: ジャスティン・セロー): アイラの兄で、前会長。スキャンダルが原因で辞任。
あらすじ
アイラ・ゴードン(ケイト・ハドソン)は、これまで家業であるプロバスケットボールチーム「ロサンゼルス・ウェーブス」の運営に関与することなく、兄キャム・ゴードン(ジャスティン・セロー)が率いる球団を遠巻きに見ていました。しかし、キャムがスキャンダルにより会長職を辞任する事態に直面し、突然そのポジションを引き継ぐことになります。バスケットボールの専門知識もなく、スポーツビジネスの経験もゼロのアイラにとって、これはまさに人生最大の挑戦でした。
ウェーブスは長年の経営不振と内部のゴタゴタにより、ファンの信頼を失いかけている状態。さらに、家族経営という独特な組織構造が災いし、チーム内の意見対立やパワーバランスの変化が絶えません。特に、アイラの弟サンディ(ドリュー・ターバー)やゼネラルマネージャーのネス(スコット・マッカーサー)とは、チームの方針をめぐり衝突を繰り返します。
さらに、ヘッドコーチのジェイ・ブラウン(ジェイ・エリス)は、シーズン終盤に差し掛かる中で戦力強化を求め、アイラに補強の決断を迫ります。しかし、アイラは財政難に直面しながらも、球団の未来を考えた大胆な改革を進めようと奮闘します。彼女は、チームの文化を変え、よりオープンでダイナミックな運営体制を築くために、これまでの「男社会」の古いルールと戦わなければなりません。
また、アイラのプライベートも激動の渦中にあります。婚約者である小児科医のレブ・レヴィ(マックス・グリーンフィールド)は、彼女の急激な環境変化を心配しながらも支えようとしますが、多忙な球団経営との両立が難しくなり、2人の関係にも亀裂が生じます。一方で、球団のアリーナでポップコーンを売るジャッキー・モレノ(ファブリツィオ・グイド)は、ひょんなことからアイラと意気投合し、彼女にとっての意外な相談相手となります。
物語が進むにつれ、アイラは自身の限界に挑みながらも、チームを立て直すための決断を下していきます。果たして彼女は、伝統あるロサンゼルス・ウェーブスを再建し、家族の絆を取り戻すことができるのか。そして、自分自身が本当に進むべき道を見つけられるのか──。
私の感想
『ランニング・ポイント』は、スポーツビジネスの世界を舞台にしながらも、家族の絆や成長をテーマにした温かみのある作品でした。最初は頼りなさそうに見えたアイラが、周りの人たちに支えられながら少しずつ成長していく姿が、とても魅力的でした。
ケイト・ハドソンの演技は、ユーモアも交えつつ、しっかりと芯のある女性像を描いていて好印象。彼女が兄や弟とぶつかりながらも、少しずつチームを引っ張っていく様子は見ていて応援したくなりました。特に、ヘッドコーチのジェイとのやり取りや、婚約者のレブとの関係の変化もリアルで、仕事とプライベートのバランスに悩む姿には共感できる部分が多かったです。
また、バスケットボールの試合シーンも迫力があり、スポーツドラマとしても十分楽しめました。バスケ好きの人はもちろん、コメディとしても軽快なテンポで進んでいくので、気軽に楽しめる作品だと思います。
全体的に、笑いあり、ちょっと感動もありの心地よい作品でした。スポーツ映画やコメディが好きな人にはもちろん、頑張る女性主人公の物語が好きな人にもオススメです。
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