連続ドラマW『フィクサー シーズン2』レビュー｜全キャスト・あらすじ・感想を徹底解説

WOWOW連続ドラマW『フィクサー シーズン２』レビュー

WOWOW連続ドラマW『フィクサー シーズン２』は、井上由美子のオリジナル脚本によるノンストップサスペンスの第2弾です。このシリーズでは、複雑に絡み合った利害関係と、それに翻弄される登場人物たちの葛藤が描かれ、視聴者を引き込んでいきます。シーズン２では、主人公がさらなる難題に直面し、権力のゲームが一層激しさを増していく姿が描かれています。強烈なキャラクターたちが織り成す、緊張感あふれるストーリーに注目です。

各話あらすじ

エピソード１

\現職の東京都知事・横宮三郎（石黒賢）に東京湾埋め立て事業に関する疑惑が浮上。新聞記者の渡辺達哉（町田啓太）は独自取材の機会を得るが、指定されたホテルの一室で横宮の妻・妃呂子（真飛聖）が頭から血を流して倒れているのを発見し、殺人未遂容疑で逮捕・起訴される。その背後には、東京都政における権力争いが絡んでいる可能性が示唆される。設楽は、達哉を助けるために陰ながら動き出すが、事態は思わぬ方向に進展していく。

エピソード２：揺れる証言

意識を取り戻した妃呂子が犯人として達哉を名指し。絶望する達哉は母・響子（斉藤由貴）に「設楽拳一に会わせてほしい」と懇願する。一方、設楽の右腕であるはずの丸岡慎之介（要潤）は、達哉を追い込む検事・佐々木雪乃（江口のりこ）の素性を調べると言いながら、表面的な調査しかしない。また、佐々木は本郷の指示を受け、巧妙に達哉を追い詰めていく。設楽は、佐々木と本郷の間にある関係性を探るべく、更に深く調査を進める。。

エピソード３

次回公判の証人として横宮都知事の出廷が決まり、達哉は窮地に追い込まれる。事件現場の防犯カメラが捉えた本郷の付き人・リュウの行方を追う板倉（小泉孝太郎）は、本郷と雪乃の衝撃的な関係を知る。設楽はこの証拠を基にして、本郷と都政の裏側で行われている不正を暴こうとするが、その過程で更なる障害が立ちはだかる。達哉の家族や同僚たちも次第に巻き込まれていき、事態はより一層複雑化していく。。

エピソード４

裁判の行方を決定づける証拠の凶器が雪乃から提出され、法廷内はどよめきに包まれる。絶望的な状況の中、達哉を奮い立たせたのは、記者時代に出会ったある人物だった。一方、ついに真犯人の正体に辿り着いた設楽と板倉は、達哉の犯行を裏付ける証言をしたホテルの従業員と妃呂子に接触を図ろうとする。ホテル従業員が語る新たな証言により、事件の構図が一変し、設楽たちは新たな動きを余儀なくされる。佐々木もまた、設楽たちの動きを察知し、阻止しようとするが、彼女自身の秘密も徐々に暴かれつつあった。

エピソード５

妃呂子に迫るリュウの魔の手。そこに居合わせたのは丸岡だった。設楽を裏切り本郷に内通する丸岡は、本郷から拳銃を渡される。妃呂子が菜穂子に真相を語る一方、自身の罪が公になることを恐れる横宮は自らの進退を自問する。そして、本郷の本性を知った雪乃の心は揺れ動き、迎えた4度目の公判では達哉の運命を左右する衝撃の展開が…。政界の闇が暴かれる裏で、設楽と本郷の因縁に決着の時が訪れる。設楽と本郷の対決は緊張感を極限に達し、そこに加わる予期せぬ人物の存在が、物語に最後のどんでん返しをもたらす。最終的には、正義と悪の境界線が曖昧になる中、各キャラクターがそれぞれの選択を迫られ、物語は大きなクライマックスを迎える。

私の感想

シーズン２を通して感じたのは、登場人物たちの成長とその葛藤がとてもリアルに描かれていたということです。特に達哉が自分の信念を守り続ける姿は共感を呼びましたし、彼が危険に立ち向かうシーンは心を動かされました。また、設楽が権力の中でどのように自分の道を切り開いていくのか、その冷静さと決断力に圧倒されました。このドラマは、正義とは何か、そしてそれを守るためにどこまでリスクを取れるのかを問いかける深い作品だと感じます。そして本郷の策略がどれほど恐ろしいものかが浮き彫りになり、彼の暗躍は視聴者に不気味な印象を残しました。

『フィクサー シーズン２』は、シーズン１のファンにとってはもちろん、新たにこのシリーズに触れる人にとっても見応えのある内容です。次のシーズンも、どのような展開になるのか非常に楽しみです。特に雪乃の今後の動向と、設楽との関係性の変化にも注目していきたいと思います。

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