ゲーム・オブ・スローンズ :シーズン2完全ガイド:エピソードごとの詳細解説

目次

ゲーム・オブ・スローンズ:シーズン2『王国の激突』

シーズン1の激動を経て、ウェステロスの王座を巡る争いはさらに激化する。冬が迫る中、五人の王たちがそれぞれの正義と権力を賭けて戦いを繰り広げる。北の地では、ジョン・スノウが壁の向こうへと冒険を始め、王都ではジョフリーの暴君ぶりがエスカレートする。権力の座を巡る陰謀と血の戦いが、新たな章を迎える。

『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン2の主要な登場人物の相関図を表形式でまとめました。この表には、キャラクター間の主要な関係とその所属する家族や勢力が示されています。

登場人物名所属家族・勢力主な関係性
エダード・スタークスターク家第1シーズンで死亡、家族の動向に大きな影響
キャトリン・スタークスターク家エダードの妻、子供たちを守るために奮闘
ロブ・スタークスターク家北部の王として独立を目指す
サンサ・スタークスターク家キングズランディングに囚われの身
アリア・スタークスターク家男装して逃亡中
ブラン・スタークスターク家ウィンターフェルでの生活と夢に悩む
リックン・スタークスターク家ウィンターフェルに残る最年少のスターク
ジョン・スノウスターク家(庶子)ナイトウォッチに所属、北の壁での任務に従事
ティリオン・ラニスターラニスター家ハンドとしてキングズランディングでの政治に関わる
ジェイミー・ラニスターラニスター家戦争の捕虜としてロブ・スタークの元にいる
セルセイ・ラニスターラニスター家王の母として権力を保持しようとする
ジョフリー・バラシオンラニスター家(名目上はバラシオン家)王としての残忍な統治を行う
スティアン・バラシオンバラシオン家王座を主張し、北部で同盟を求める
メリサンドレスタニスの同盟者信仰の力でスタニスを支える
ダナエリス・ターガリエンターガリエン家東のエッソスで力をつけ、七王国の王座を目指す

これは主要なキャラクターとその関係の概略ですが、物語はこれらのキャラクター間で複雑な関係と動きが展開されています。

以下、ネタバレありで解説していきます。

第1話:北方の記憶(The North Remembers)

        出典:HBO

キングズランディング:

  • ジョフリー・バラシオンは、父ロバートの死後、鉄の玉座に座し、残酷な王として統治を始めます。彼は名誉の大会を開き、兵士たちに無意味な命令を下し、その権力を誇示します。
  • ティリオン・ラニスターは、父タイウィンの命令でキングズランディングに戻り、「王の手」としてジョフリーの統治を補佐する役割を引き受けます。ティリオンは、姉サーセイ・ラニスターと対立しながらも、宮廷内での権力基盤を固めようとします。
  • サーセイは、ジョフリーの無軌道な行動を制御しようとしますが、彼の残忍さに手を焼いています。また、サーセイは、ロバートの庶子を全て抹殺するよう命じ、バストラルの命が狙われます。これは王位継承の正当性を確保するための策謀です。

北部:

  • ロブ・スタークは、北の王として宣言され、父エダード・スタークの復讐と独立を目指して戦いを続けます。彼は、ラニスター家との戦いで勝利を重ね、ジェイミー・ラニスターを捕虜として保持しています。ロブは、ジェイミーを人質として交渉材料に使うことを計画します。
  • キャトリン・スタークは、息子ロブの戦略を支援しつつ、王都で捕らえられている娘サンサとアリアの解放を願っています。彼女は、ラニスター家との交渉を模索しながら、北部の連合を強化するための策を練ります。

:

  • ジョン・スノウは、ナイトウォッチの一員として壁の向こう側への遠征に参加します。彼は、指揮官ジョラー・モーモントと共に、ホワイト・ウォーカーの脅威に対抗するための情報を集める任務に従事します。ジョンは、クラスターの砦に到達し、クラスターという男とその妻たち(娘たち)に出会います。クラスターは、娘を妻にする異常な生活を送っており、ジョンは彼の行動に疑問を抱きます。

ドラゴンストーン:

  • スタニス・バラシオンは、兄ロバートの死後、自らが正当な王位継承者であると主張します。彼は、メリサンドルという赤い巫女の助けを借り、信仰と魔法の力を利用して王位を奪取しようとします。メリサンドルは、スタニスに対して炎の神を信仰するよう促し、彼の側近ダヴォス・シーワースと共に、新たな戦いの準備を進めます。

エッソス:

  • デナーリス・ターガリエンは、カール・ドロゴの死後、残されたドスラク族のわずかな支持者と共に砂漠を彷徨います。彼女は三匹のドラゴンを抱え、新たな目標を見つけるための旅を続けます。デナーリスは、忠実な部下ジョラー・モーモントと共に、未来への希望を見つけるために困難に立ち向かいます。

「北方の記憶」は、シーズン2の始まりを告げるエピソードであり、各キャラクターが新たな試練に直面する様子が描かれます。ジョフリーの残酷な統治、ロブの戦いの続行、ジョンの遠征、スタニスの王位主張、デナーリスの旅など、物語はさらに複雑化し、緊張感が高まります。

第2話:粛清(The Night Lands)

        出典:HBO

  1. キングズランディング:
    • ティリオン・ラニスターは、王の手としての役割を固めながら、ジョフリー王の暴政を内側から抑制しようと試みます。彼は自身の権力を確立するために、宮廷内の腐敗した要素を粛清することに取り組みます。
  2. ドラゴンストーン:
    • スタニス・バラシオンは、彼の王座の主張を支持する軍を集めるために、赤い女祭司メリサンドルの助けを借ります。メリサンドルは彼に宗教的なビジョンと勝利の約束を提供し、スタニスは七王国の貴族たちに手紙を送り、自身の正統性を主張します。
  3. アイアン・アイランド:
    • テオン・グレイジョイが久しぶりに故郷に帰りますが、彼の父親バロン・グレイジョイとの関係は冷え切っています。バロンはテオンが「南の方法」を取り入れたことに不満を持ち、彼の忠誠心を疑います。テオンは父との関係を修復し、家族の名誉を取り戻そうとしますが、複雑な家庭内政治に挑まなければなりません。
  4. 壁の向こう:
    • ジョン・スノウとナイトウォッチの他のメンバーは、クラスターの野営地を訪れます。彼らは壁の向こうの脅威についてさらなる情報を求めていますが、クラスターの家族の秘密が明らかになり、ジョンはその倫理的なジレンマに直面します。

このエピソードでは、主要なキャラクターたちが各々の目的や忠誠心の確認を余儀なくされるシーンが多く、ウェステロス全土での緊張が高まる様子が描かれています。

第3話:鉄の決意(What Is Dead May Never Die)

     出典:HBO

  1. ウィンターフェル:
    • ブラン・スタークは、ウィンターフェルでの統治を続けながら、奇妙な夢に悩まされます。彼は三つ目の鴉として自分自身を見る夢を何度も見ており、これが彼の持つ超自然的な能力の兆候であることを示唆しています。
  2. キングズランディング:
    • ティリオン・ラニスターは、サーセイの信用できるスパイを見つけ出すため、巧妙な策略を巡らせます。彼は宮廷内の三人の顧問にそれぞれ異なる情報を漏らし、誰がサーセイに情報を渡しているかを突き止めようとします。この策略を通じて、彼はマスター・ピセルが裏切り者であることを暴き出します。
  3. 壁の向こう:
    • ジョン・スノウは、クラスターの野営地での滞在を続け、クラスターが自分の息子たちを森に捨てていることを知ります。この発見により、彼はクラスターの行動の背後にある暗い真実に気づき始めます。
  4. アイアン・アイランド:
    • テオン・グレイジョイは、父バロン・グレイジョイとの複雑な関係をさらに探ります。彼はスターク家との同盟を終わらせ、グレイジョイ家としての自分の遺産に回帰する決断を下します。この決意は彼にとっての自己発見の旅でもあります。
  5. キャンプ:
    • レンリー・バラシオンは、彼の新しい王国のための支持を集めることに努めています。ブリエンヌ・オブ・タースが彼の護衛として名乗りを上げ、彼女の忠誠と強さがレンリーに認められます。

このエピソードでは、各キャラクターが直面する道徳的、個人的な選択が中心となり、彼らの決断が今後の展開にどのように影響するかが描かれています。特にテオンの家族への回帰は、彼のキャラクターにとって重要な転換点となります。

第4話:光と影(Garden of Bones)

        出典:HBO

  1. ハレンの巨城:
    • ロブ・スタークがラニスター家の軍を続けて打ち破り、その勝利の後の戦場で、彼は負傷した敵兵の治療を行うタリサという女性と出会います。タリサは戦争の残酷さに強い懐疑を抱いており、彼女との出会いがロブの価値観に新たな視点をもたらします。
  2. キングズランディング:
    • サンサはジョフリー王の残酷ないじめに直面し続けています。彼女は公衆の前で裸にされて辱めを受けるが、ティリオンが介入し、彼女の尊厳を守ります。この行動はティリオンの道徳的な側面を強調し、ジョフリーの支配の暴力性を浮き彫りにします。
  3. ドラゴンストーン:
    • スタニス・バラシオンとダヴォス・シーワースは、メリサンドルの力に頼ることでより多くの勝利を収めることができるかどうかについて議論します。スタニスは彼女の力を用いて勝利を急ぐことを決断し、メリサンドルは驚くべき方法で彼の願いを叶えます。彼女は影のような存在を産み落とし、これが後の出来事に大きな影響を与えることになります。
  4. キャンプ:
    • レンリー・バラシオンとカトリン・スタークが交渉を行います。カトリンはレンリーとスターク家との同盟を求めますが、レンリーの自信満々の態度と、彼の軍の未熟さに疑問を抱きます。
  5. クォース:
    • デナーリスと彼女の一行は、過酷な砂漠を越えて遂にクォースの壁に到達します。彼らはそこで熱烈な歓迎を受けますが、この新たな土地とその指導者たちが彼女に何をもたらすのかは未だ不明です。

「光と影」は、登場人物たちが個々の野望と課題に直面し、彼らの選択がこれからの物語にどのように影響を及ぼすかを探るエピソードです。特にメリサンドルによる影の誕生は、シリーズにおける魔法の力とその暗い側面を示唆する重要な出来事です。

第5話:ハレンの巨城(The Ghost of Harrenhal)

        出典:HBO

  1. ストームズエンド:
    • 前回のエピソードで生まれたメリサンドルの影が活動を開始し、スタニスの弟であるレンリー・バラシオンを暗殺します。この出来事は、スタニスとレンリーの間の潜在的な同盟を突如として断ち切り、ブリエンヌ・オブ・タースとカトリン・スタークを逃亡へと追い込みます。二人はスタニスの陣営から脱出し、リヴァーランへ向かうことを決意します。
  2. ハレンの巨城:
    • ティリオンとサーセイは、キングズランディングでの防御策を巡り対立を深めます。ティリオンは、都市の防衛を固めるため、秘密裏に野火(ワイルドファイア)の生産を開始し、これを使用する計画を立てます。
  3. キングズランディング:
    • アリア・スタークは、ハレンの巨城でタイウィン・ラニスターの従者として働く中で、ジャクェン・フ=ガーという謎の囚人から「三つの命の贈り物」を受け取る約束をします。彼女は最初の対象として、自身を苦しめるハラスメントの将校を指名します。
  4. 北部:
    • ジョン・スノウとナイトウォッチの探索隊は、クラスターの砦を出発し、冷酷な捕虜、イグリットを連れて壁の向こう側へと進む。彼女との相互理解が徐々に芽生え始める中で、ジョンは自分の任務と個人的な感情の間で葛藤します。
  5. クォース:
    • デナーリスは、神秘的な都市クォースに到着し、砂漠を越えた苦労が報われると信じています。彼女はこの地で影響力を持つ商人ゾアロ・ゾアン・ダクソスと出会い、彼からの支援を得るために交渉を行います。

「ハレンの巨城」は、キャラクターたちが直面する危機と彼らの選択が、今後の運命にどのように影響を与えるかを見せる重要なエピソードです。レンリーの突然の死とそれに伴う政治的な動揺は、シリーズ全体の力学を変える出来事となります。

第6話:古今の神々(The Old Gods and the New)

        出典:HBO

  1. キングズランディング:
    • ジョフリー王の残酷さと無能さが市民の暴動を引き起こします。飢えと戦争に疲れ果てた市民たちが王に反抗し、サンサ・スタークは群衆に追われることになります。彼女は辛うじて何人かの王の親衛隊によって救出されますが、事件はジョフリーの支配の不安定さを浮き彫りにします。ティリオンはジョフリーを非難し、彼の無責任さが王座にとっての脅威であることを指摘します。
  2. ウィンターフェル:
    • テオン・グレイジョイがウィンターフェルを奇襲し、スターク家の本拠地を占領します。この行動は彼の父との関係を強化する試みであり、アイアンボーンとしての彼の地位を固めることを目指しています。ブランとリコン・スタークは隠れることに成功しますが、ウィンターフェルの未来は不確かなものとなります。
  3. 壁の向こう:
    • ジョン・スノウとクォーリン・ハーフハンドがナイトウォッチの一部隊を率いて偵察任務を続ける中、彼らはワイルドリングの一団を捕らえます。ジョンはイグリットというワイルドリングの女性を捕らえるが、彼女を処刑することができず、最終的には彼女に逃げられる形となります。
  4. ハレンの巨城:
    • アリア・スタークは、タイウィン・ラニスターの従者として働きながらも、彼の会話から戦略情報を探ります。彼女はジャクェン・フガーから与えられた「死の願い」を利用して、自身を脅かす存在を排除しようとします。
  5. クォース:
    • デナーリス・ターガリエンはクォースでの立場を強化しようとしますが、彼女のドラゴンが大きな関心の対象となっていることに気付きます。彼女はクォースの豪商たちと交渉を試みますが、彼らの意図が必ずしも純粋ではないことを悟ります。

「古今の神々」は、キャラクターたちがそれぞれの信念と忠誠心を試されるエピソードで、ウェステロスの不安定な状況がさらに悪化していく様子を描いています。

第7話:義なき男(A Man Without Honor)

        出典:HBO

  1. キングズランディング:
    • サンサ・スタークは自分が初潮を迎えたことに気付き、これによりジョフリーとの子を儲ける可能性が現実のものとなります。彼女はこの事実を隠そうとしますが、最終的にはシェイと女官たちに助けられ、事態を隠蔽します。この出来事はサンサにとってジョフリーとの将来が更に恐ろしいものであることを意味しています。
  2. ウィンターフェル:
    • テオン・グレイジョイは、逃げたブランとリコン・スタークを探すための捜索を続けます。彼はついに彼らを見つけたと主張するものの、実際には異なる二人の少年の焼死体をウィンターフェルに持ち帰り、スターク家の子どもたちを殺害したと偽りの報告をします。この行動はテオンの苦悩と、彼が直面する道徳的なジレンマを強調します。
  3. ハレンの巨城:
    • タイウィン・ラニスターは、自軍に対する脅威が増していることに気付き、戦略を再考します。一方、アリア・スタークはタイウィンとの会話を通じて彼の信頼をさらに深め、同時に脱出の機会をうかがいます。
  4. クォース:
    • デナーリス・ターガリエンは、失われたドラゴンを取り戻すために行動を起こします。彼女はクォースの支配者たちと対峙し、自分の力を取り戻そうと試みますが、彼らの裏切りに直面します。
  5. 壁の向こう:
    • ジョン・スノウはワイルドリングの女性イグリットと共に孤立し、彼らの間には奇妙な絆が芽生え始めます。ジョンはナイトウォッチの誓いと自分の感情の間で葛藤し、彼女をどう扱うかで苦悩します。

「義なき男」は、キャラクターたちがそれぞれの義務と欲望の間で揺れ動く様子を描き出しており、シリーズの主要なテーマである名誉と権力の相克を浮き彫りにしています。

第8話:決戦前夜(The Prince of Winterfell)

        出典:HBO

  1. ウィンターフェル:
    • テオン・グレイジョイはウィンターフェルを固守していますが、彼の姉ヤーラが到着し、テオンを救出しようとします。しかし、テオンはウィンターフェルを放棄することを拒否し、王としての自分の地位を守る決意を固めます。一方、ブランとリコンは実際には生存しており、隠れてウィンターフェル内で過ごしていることが明らかになります。
  2. キングズランディング:
    • サーセイは、スタニスの軍が迫っていることを知り、防衛の準備を進めます。ティリオンはジョフリーの無能さに苛立ちながらも、野火を利用した防衛計画を進め、キングズランディングの防衛を固めるために奔走します。
  3. ロブ・スタークのキャンプ:
    • ロブ・スタークは、自身の恋人であるタリサとの関係が進展する中、父エダード・スタークの遺志を継ぐ重圧に悩みます。彼はまた、自分の母カトリンがジェイミー・ラニスターを釈放したことを知り、家族内の対立に直面します。カトリンは、スターク家の子供たちの安全を確保するため、ジェイミーとの交換をブライエニーに託します。
  4. ハレンの巨城:
    • アリア・スタークは、タイウィン・ラニスターのもとから逃れる機会をうかがいます。ジャクェン・フガーの助けを借りて脱出計画を実行し、ついにハレンの巨城を脱出することに成功します。
  5. 壁の向こう:
    • ジョン・スノウは、イグリットとの複雑な関係を深めながら、ワイルドリングの捕虜として囚われています。彼はワイルドリングの社会と文化を学び、ナイトウォッチの誓いに対する自分の信念を問い直します。

「決戦前夜」は、即座に迫る衝突に向けてキャラクターたちが最後の準備をする過程を描いており、戦略と個人的な決断が重大な影響を及ぼす様子を描いています。

第9話:ブラックウォーターの戦い(Blackwater)

         出典:HBO

  1. 戦いの準備:
    • キングズランディングでは、ティリオン・ラニスターが主導する防衛策が進められます。彼は、スタニスの艦隊が到着するのを海で迎え撃つために、野火(ワイルドファイア)という強力な炎の武器を使用する計画を立てます。一方、市民や兵士たちは戦いのために緊張状態にあります。
  2. 戦闘開始:
    • スタニスの艦隊がブラックウォーター湾に到着し、戦闘が始まります。ティリオンの策略により、一隻の船が野火を満載して敵艦隊の中心に送り込まれ、壮絶な爆発が発生します。これによりスタニスの艦隊は大打撃を受けますが、スタニス自身は躊躇なく上陸を強行し、城壁を攻めます。
  3. キングズランディングの防衛:
    • ティリオンは、城内の士気が落ちる中で自ら前線に立ち、兵士たちを鼓舞します。彼は「半人」としての自分の地位を乗り越え、真のリーダーシップを発揮し、兵士たちを率いてスタニスの軍と戦います。
  4. タイウィンの到着:
    • 戦闘の最中、タイウィン・ラニスター率いる援軍が突如としてキングズランディングに到着します。タイウィンの軍とロレス・タイレル率いるタイレル家の軍が共同でスタニスの軍を撃退し、都市は辛うじて守り抜かれます。
  5. 戦後:
    • 戦いが終わった後、キングズランディングは疲弊し、多くの死傷者を出しますが、ラニスター家の支配は維持されます。スタニスは敗北を認めつつも、戦いの結果に失望し、メリサンドルの教えに更なる疑問を抱きます。

「ブラックウォーターの戦い」は、『ゲーム・オブ・スローンズ』の中でも特に緊迫したエピソードの一つであり、戦術、勇気、裏切り、そして英雄的な瞬間が見事に描かれています。

第10話:勝者(Valar Morghulis)

        出典:HBO

  1. キングズランディング:
    • ブラックウォーターの戦いでの勝利後、ティリオン・ラニスターは重傷を負い、彼の権力は大幅に低下します。彼は、自分の功績が認められないことに失望し、また恋人シェイとの関係にも苦悩します。ジョフリー王は、マージェリー・タイレルとの婚約を発表し、サンサ・スタークとの婚約を解消しますが、リトルフィンガーはサンサに対してまだ王都からの脱出を手伝うと約束します。
  2. ドラゴンストーン:
    • スタニス・バラシオンは、ブラックウォーターの戦いでの敗北を受けて落胆し、メリサンドルの信念に疑問を持ちますが、彼女は彼を説得してさらなる忠誠を誓わせます。メリサンドルは未来に彼が果たす役割を示唆し、スタニスは再び彼女の言葉に希望を見出します。
  3. ウィンターフェル:
    • テオン・グレイジョイは、北部の軍に包囲されたウィンターフェルで絶望的な状況に直面します。彼は最終的に自分の部下に裏切られ、意識を失います。ウィンターフェルは放火され、ブランとリコン・スタークはオシャによって安全な場所へ連れて行かれます。
  4. 壁の向こう:
    • ジョン・スノウは、ワイルドリングのリーダー、マンス・レイダーに会うための道中で重要な試練に直面します。彼はナイトウォッチのスパイとしての役割を果たすため、他のワイルドリングを殺害することを余儀なくされます。
  5. クォース:
    • デナーリス・ターガリエンは、失われたドラゴンを取り戻すためにクォースの魔法使いと対峙します。彼女は自らの力とドラゴンの力を用いて試練を乗り越え、ドラゴンと共に脱出に成功します。

エピソードの終わりには、「Valar Morghulis」という言葉が重要な意味を持ち、登場人物たちがそれぞれの未来に向けて新たな一歩を踏み出す様子が描かれます。このフレーズは、全ての人は死ぬ運命にあるという意味であり、シリーズのダークで予測不可能なトーンを強調しています。

私の感想

シーズン1がどれだけ衝撃的だったかと思えば、シーズン2はそれをさらに上回る展開に驚かされた。特に、スタニスとレンリーの対立から始まる政治的な駆け引きは目が離せなかった。スタニスがあんなにも冷酷な方法でレンリーを排除するとは思わなかったし、メリサンドルの影の力が現れたときは、まさに鳥肌ものでした。

ティリオンが「王の手」としての役割を果たす中で見せた知略と機転は、彼がただのコミックリリーフではないことを示していて、彼のキャラクターが深まったと感じた。キングズランディングでの彼の策略と、ブラックウォーターの戦いでの英雄的な行動は、今シーズンのハイライトの一つです。

一方で、デナーリスのストーリーラインは少し停滞している感じが否めない。クォースでの出来事は彼女の成長には必要だったかもしれないが、前シーズンに比べるとやや物足りなさを感じた。それでも最終的にドラゴンを取り戻し、力を見せつけたのはカタルシスだった。

ジョフリー王の残虐さは、シーズン2を通じて特に目立った部分で、彼のキャラクターがどれほどの悪役であるかを際立たせてました。ジョフリーの行動は、ただのわがままな少年王から、真に恐れられる暴君へと彼の進化を描いていて、視聴者としてはその残酷さに胸が痛む場面も多かったです。

特に、サンサへの虐待や、キングズランディングでの市民に対する無慈悲な振る舞いは見ていて心が痛かった。彼が自己の権力を誇示するために恐怖を用いるシーンは、彼のキャラクターがいかに危険で予測不可能かを強調していた。彼の治下でのキングズランディングの緊張感は、ティリオンの策略やブラックウォーターの戦いの緊迫感を一層高めていた。

ジョフリーの残虐行為は、彼がただの敵ではなく、本物の悪役として描かれることで、シリーズのドラマが一層深まったと感じる。彼に対する嫌悪感は、視聴者が他のキャラクター、特にサンサやティリオンに感情移入するきっかけにもなっていた。シーズンが進むにつれて、ジョフリーの行動はただの悪事ではなく、物語全体に波紋を広げる大きな影響力を持っていることがよく分かった。

ジョン・スノウの壁の向こうでの冒険は、新たなワイルドリングのキャラクターたちを導入し、彼の物語に新しい次元を加えた。イグリットとのやり取りは、ジョンにとっての大きな試練であり、彼の内面の葛藤がよく描かれていたと思う。

全体的に、シーズン2は登場人物たちの動きが大きく、物語のスケールも拡大した。全てのエピソードが緊張感に満ちており、次のシーズンへの期待をさらに膨らませる終わり方でした。

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