Netflix『ミッシング・ユー』レビュー
Netflixの新作リミテッドシリーズ『ミッシング・ユー』が、2025年1月1日より配信開始されました。
作品情報
- タイトル: ミッシング・ユー(原題: Missing You)
- 配信開始日: 2025年1月1日
- ジャンル: サスペンス、ミステリー
- 製作国: イギリス
- 配信プラットホーム:Netflix
- 原作: ハーラン・コーベンの小説
キャスト紹介
- カット・ドノヴァン刑事: ロザリンド・エリーザー
- エリス・スタガー軍曹: リチャード・アーミティッジ
- ステイシー・エンバロ: ジェシカ・プラマー
- クリント・ドノヴァン: レニー・ヘンリー
- ジョシュ・ブキャナン: アシュリー・ウォルターズ
- カリガン: ジェームズ・ネスビット
- タイタス: スティーブ・ペンバートン
- ダナ・フェルズ: リサ・フォークナー
- モンテ・ルバーン: マーク・ウォーレン
あらすじ
『ミッシング・ユー』は、失踪した婚約者の再会をきっかけに、複雑に絡み合う過去の秘密が次々と明らかになるサスペンスドラマです。物語の中心となるのは、警察官カット・ドノヴァン(ロザリンド・エリーザー)。彼女は、11年前に突然姿を消した婚約者ジョシュ・ブキャナン(アシュリー・ウォルターズ)の行方をずっと追い続けていました。
ある日、カットは友人の勧めで出会い系アプリを使い始め、驚くべきことに、そのアプリ内でジョシュとそっくりな男性を発見します。ジョシュ本人ではないかと考えたカットは、この謎の男性と接触を試みますが、彼と再会することで過去の記憶と痛みが甦り始めます。
再会をきっかけに、カットの父親の未解決殺人事件に再び注目が集まります。11年前の婚約者の失踪と父親の死は、実は関連しているのではないかと疑いを抱くカット。事件の背後には、地元の権力者たちが絡む巨大な陰謀が潜んでいることが徐々に明らかになります。
一方、ジョシュもまた、自分の失踪が単なる偶然ではなく、何者かによって仕組まれたものである可能性に気づき始めます。ジョシュの失踪とカットの父親の死をつなぐ鍵は、かつて街を支配していたギャング団「カリガン・ファミリー」にあるようです。ギャング団のリーダー、カリガン(ジェームズ・ネスビット)が重要な手がかりを握っていると知ったカットは、命の危険を冒して真相に迫ります。
現在と過去の出来事が交錯する中で、カットは真実を解き明かすために、自分の正義感だけでなく、揺るぎない愛と勇気を試されることになります。しかし、真実に近づくほどに、彼女の周囲の人々の命が危険に晒され、愛する人々との絆が試される展開に。最後に明らかになる真実は、カットが想像していたものを超える結末へと導きます。
私の感想
『ミッシング・ユー』は期待値が高すぎたせいか、思ったほどハマりませんでした。ハーラン・コーベン原作の作品らしく、ミステリー要素や伏線の散りばめ方は良かったんですが、全体的にもう少しテンポが良ければ…という印象が残りました。
主人公カットを演じるロザリンド・エリーザーはしっかりした演技で好感を持てたんですが、キャラクターとしてのカットが少し感情的すぎて、視聴者としては「もう少し冷静に動けないの!?」と思う場面も多かったです。また、11年前に失踪した婚約者ジョシュとの再会が物語の核となっているはずなんですが、ジョシュのキャラクター自体が薄く、彼の行動や心理描写が弱かったため、感情移入が難しかったです。
そして、サスペンス作品としては重要な「驚きのどんでん返し」や「緊張感のある展開」がいまひとつ盛り上がりに欠けました。途中までは「おお、この謎どうなるの?」と思いながら見ていたんですが、最終話で明かされる真実が「あれ、これだけ?」と拍子抜け。もう少し捻りの効いた結末だったら良かったのになぁと感じました。
一方で、映像美や音楽は素晴らしかったです。特に、暗いトーンの街並みや登場人物の心情を反映したような静かなBGMは、雰囲気を作るのに一役買っていました。でも、それが逆に「雰囲気だけ良くて中身が薄い」印象を強めてしまった気もします。
全体的には、時間を潰すには悪くない作品ですが、「これはすごい!」と感動するタイプではなかったです。ミステリー好きな人には勧められるけど、期待しすぎると肩透かしをくらうかもしれません。視聴するなら、週末のゆるい時間に軽く流すくらいの気持ちがちょうどいいかもです。
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