映画『奥様は、取り扱い注意』レビュー
イントロダクション
『奥様は、取り扱い注意』は、綾瀬はるかが主演するドラマシリーズの劇場版です。ドラマ版では、元特殊工作員という過去を持つ主婦・伊佐山菜美が、日常生活の中で様々なトラブルを解決していく姿が描かれました。劇場版では、菜美と彼女の夫・勇輝の新たな試練が描かれ、さらにスケールアップしたアクションとドラマが展開されます。
キャスト
- 綾瀬はるか(伊佐山菜美/桜井久実)
- 西島秀俊(伊佐山勇輝/桜井裕司)
- 岡田健史(岩尾珠里)
- 鶴見辰吾(神岡恭平)
- 檀れい(矢部洋子)
その他のキャストには、小日向文世や佐野史郎など、豪華俳優陣が脇を固めています。
あらすじ
物語は、元特殊工作員であった伊佐山菜美(綾瀬はるか)が記憶を失い、「桜井久実」という新しい名前で新生活を送るところから始まります。彼女は夫・桜井裕司(西島秀俊)と共に珠海市という小さな街に移り住み、穏やかな日常を取り戻そうとしますが、その平穏は長く続きません。
ある日、久実は暴漢に襲われていた市長候補の五十嵐を助けることで、かつての戦闘スキルを無意識に発揮し、自身の正義感が目覚めます。この一件をきっかけに、少しずつ記憶が戻り始めますが、久実はその事を夫・裕司には隠します。一方で、夫の裕司は公安のエージェントであり、久実の行動に疑念を抱き、密かに監視を続けます。
久実は岩尾珠里(岡田健史)という青年と親しくなり、彼が経営するダイニングバーを手伝うことになります。この珠里は、街で行われている新エネルギー開発の裏で暗躍する悪事を知り、その正義感から反対派の人々を助けるために夜な夜な活動を始めます。久実がバイトに出かける日に限って、推進派のヤクザが襲撃を受けるようになり、噂を耳にした裕司は久実が関与しているのではないかと疑います。しかし、その実は、珠里が裏で行動していたのでした。
さらに、裕司は新エネルギー開発に関する秘密を探るため、調査船で行われるパーティーに潜入しますが、そこで待ち受けるのは外国の工作員たち。久実は、この局面で記憶を完全に取り戻し、夫とともに敵と戦う決意を固めます。最後には、二人が肩を並べて敵に立ち向かうアクションシーンがクライマックスとして描かれます。映画のラストでは、久実が再び日常生活に戻る様子が描かれますが、その結末には曖昧さが残り、続編への伏線とも取れる終わり方をしています。
評価
この映画は、アクションシーンが見どころとされており、特に夫婦が並んで敵に立ち向かうシーンが好評を得ています。しかし、脚本の不満点も指摘されており、特にラストシーンが曖昧だったという意見がありました。全体としては、ドラマの続編として楽しめるものの、脚本の質に関しては賛否両論があり、総合評価は平均的とされています。
私の感想
映画『奥様は、取り扱い注意』は、ドラマシリーズのファンにとっては必見の作品です。特に、綾瀬はるかさんと西島秀俊さんのアクションシーンは見応えがあり、二人のケミストリーがスクリーンに映し出される瞬間は感動的です。しかし、脚本の出来についてはやや不満が残る部分もあり、特にラストシーンの曖昧さが印象に残りました。もし続編が作られるなら、もっと練り込まれたストーリー展開を期待したいところです。それでも、この映画は娯楽性が高く、アクションを楽しむには十分な作品だと言えます。
この映画を観る際は、過去のドラマシリーズを観てから視聴することをお勧めします。それにより、キャラクターや背景への理解が深まり、より楽しめるでしょう。
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