映画『正体』感想&あらすじ|横浜流星×藤井道人監督のスリリングな逃亡劇をネタバレありで紹介!

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映画『正体』レビュー

映画『正体』は、染井為人の同名小説を原作としたサスペンス映画で、2024年11月29日に公開されました。監督は藤井道人氏が務め、主演の鏑木慶一役を横浜流星さんが演じています。

イントロダクション

本作は、凶悪な殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けた鏑木慶一が脱走し、逃亡を続ける中で出会う人々との交流を描いたサスペンス作品です。彼の逃亡劇を通じて、人間の信頼や疑念、そして真実とは何かを問いかけます。

作品情報

  • 公開日:2024年11月29日
  • 監督:藤井道人
  • 原作:染井為人『正体』
  • 脚本:小寺和久、藤井道人
  • 音楽:大間々昂
  • 主題歌:ヨルシカ「太陽」
  • 配給:松竹

キャスト紹介

  • 鏑木慶一(演:横浜流星):殺人事件の容疑者として逮捕されるが、無実を証明するために脱走し、逃亡を続ける。
  • 安藤沙耶香(演:吉岡里帆):東京でフリーライターをしており、家のない鏑木を助け、一緒に暮らす。彼の無実を信じる。
  • 野々村和也(演:森本慎太郎):大阪の日雇い労働者で、工事現場で鏑木と出会い、友人関係になる。
  • 酒井舞(演:山田杏奈):長野の介護施設で働き、鏑木と出会い、恋心を抱く。
  • 又貫征吾(演:山田孝之):鏑木を追う刑事。

あらすじ

日本全土を震撼させた残虐な殺人事件――その容疑者として捕らえられたのが、青年・**鏑木慶一(横浜流星)**でした。彼は法廷で死刑判決を受けるも、無実を訴え続けます。しかし、裁判は世論に流され、慶一に救いの手を差し伸べる者はいませんでした。

それから数年後、慶一は刑務所からの脱走に成功します。彼は法の網を掻い潜りながら、**「真実を証明する旅」を始めます。逃亡の途中、東京ではフリーライターの安藤沙耶香(吉岡里帆)**と出会い、彼女の助けで一時的に隠れ家を手に入れます。沙耶香は慶一の過去を知りながらも、彼の目の奥に宿る真摯な光を信じ、彼をサポートする決意を固めます。

その後、慶一は大阪へと移動し、日雇い労働者として身を隠す中、現場で働く青年・**野々村和也(森本慎太郎)と友情を育みます。和也は粗野ながらも人情味があり、次第に慶一に対して兄弟のような信頼を寄せていきます。しかし、慶一の正体を知った和也は「彼を守るか、告発するか」**の板挟みに陥ります。

また、長野の山間部では介護施設で働く女性・**酒井舞(山田杏奈)と出会います。舞は慶一の優しさに触れ、次第に恋心を抱いていきますが、「容疑者との愛」**という葛藤に苛まれます。

一方、執拗に慶一を追う刑事・**又貫征吾(山田孝之)**は、各地で慶一と接触した人々を取り調べる中で、彼の複雑な人間像に困惑します。「ある者は彼を無実だと信じ、またある者は彼を怪物と見る」――慶一は一体どんな人間なのか? そして、彼が逃亡を続ける本当の目的とは…?

やがて物語は、慶一が隠し続けてきた過去の真実と向き合う決定的な瞬間を迎えます。正義と罪、信頼と裏切りが絡み合う中、彼の正体が明かされる瞬間、観る者の心を深く揺さぶることでしょう。

私の感想

まず一言、映画『正体』は観ていて本当に引き込まれる作品でした。横浜流星さんの演技が素晴らしくて、逃亡者である鏑木慶一の心の揺れや苦悩が、自然にこちらにも伝わってきました。特に目の演技が印象的で、彼が何を感じているのかが無言でもしっかり伝わってくるんですよね。

以前、WOWOWドラマ『正体』も観ていたので、正直どうかな~って思ってたんですが、映画は映画でまた違う魅力がありました。ドラマではゆっくりと丁寧に描かれていたエピソードが、映画ではテンポ良く進むから、緊迫感がさらに増していた気がします。特に慶一が出会う人々とのドラマが、より濃厚に感じられました。

あと、吉岡里帆さん演じる安藤沙耶香のキャラクターも素敵でした。フリーライターとして、世間の偏見にとらわれずに慶一を支える姿が印象に残りました。彼女の存在が物語に温かさを与えていて、ハラハラする逃亡劇の中でも人間同士の絆を感じさせてくれました。

そして、なんといってもラストシーンのヨルシカの主題歌「太陽」が流れる中で迎えるエンディングは鳥肌ものでした。あのシーンで、「あぁ、この物語の本当のテーマってこれだったんだな」と思わせるような余韻がありましたね。

全体的に、ドラマ版を観た人でも十分楽しめる仕上がりになっているので、おすすめです!映画版ならではのスリルと感動を味わえること間違いなしです!

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