Netflix映画『エレクトリック・ステイト』レビュー
Netflixで2025年3月14日より配信が開始された『エレクトリック・ステイト』は、スウェーデンの作家シモン・ストーレンハーグの同名グラフィックノベルを原作としたSFアドベンチャー映画です。監督は『アベンジャーズ/エンドゲーム』などで知られるアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟が務め、主演にはミリー・ボビー・ブラウンとクリス・プラットが起用されています。
作品情報
- タイトル: エレクトリック・ステイト
- 原題: The Electric State
- 監督: アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
- 原作: シモン・ストーレンハーグ『The Electric State』
- 脚本: クリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー
- 主演: ミリー・ボビー・ブラウン、クリス・プラット
- 配信開始日: 2025年3月14日
- 配信プラットフォーム: Netflix
キャスト紹介
- ミシェル(演: ミリー・ボビー・ブラウン): 両親を亡くした孤児の少女。弟クリストファーを探す旅に出る。
- キーツ(演: クリス・プラット): 風変わりな流れ者で、ミシェルの旅の仲間となる。
- マーシャル(声: ジャンカルロ・エスポジート): ミシェルとキーツに同行するロボット。
あらすじ
『エレクトリック・ステイト』の舞台は、1980年代のアメリカを思わせるレトロフューチャーな世界。しかし、そこはただのノスタルジックな時代ではなく、高度なテクノロジーと荒廃が入り混じるディストピア。かつて人間と共存していた自律型ロボットは、ある時反乱を起こし、激しい戦争の末に敗北。生き残ったロボットたちは「エレクトリック・ステイト」と呼ばれる隔離区域に追いやられ、社会は混乱しながらもかろうじて存続している。
そんな中、主人公 ミシェル(ミリー・ボビー・ブラウン) は、家族を失い、孤独な旅を続ける少女。彼女は弟 クリストファー が生きている可能性を示唆するメッセージを受け取り、彼を探すため旅に出る。その旅の途中で、彼女は廃墟の中で奇妙なロボット コスモ に出会う。コスモは、自分の持つデータによれば、クリストファーが「エレクトリック・ステイト」にいると告げる。
ミシェルは、道中で風変わりな流れ者 キーツ(クリス・プラット) と出会う。キーツは過去に政府の機密プロジェクトに関与していた謎めいた男で、今は密輸業をしながら生計を立てている。最初はミシェルに無関心な彼だったが、彼女の決意と覚悟に打たれ、次第に協力するようになる。さらに、キーツの相棒であり、旧型の護衛ロボット マーシャル(ジャンカルロ・エスポジート) も彼らの旅に加わる。
旅の途中、ミシェルたちは戦争の名残を目の当たりにする。放棄された巨大なロボット、崩壊した都市、そして政府の目を逃れながら生きる人々。そんな中、ミシェルの追跡を開始したのは、政府の特殊部隊「オメガ部隊」。彼らはミシェルの行動を危険視し、彼女を捕らえようとするが、その理由は不明のまま。しかし、やがて明らかになるのは、彼女の弟クリストファーが エレクトリック・ステイトの奥深くで、ある「秘密」を知る唯一の人間 であるということだった。
ミシェルは、困難と危険を乗り越えながら、ついにエレクトリック・ステイトへと足を踏み入れる。しかし、そこに待っていたのは、彼女の想像を超える真実だった——。
果たして、クリストファーは本当に生きているのか?
政府が恐れる「秘密」とは一体何なのか?
ミシェルは無事に弟を救い出すことができるのか?
物語は、美しい廃墟の中を旅しながら、ミシェルの成長と、彼女とロボットや人間との関係性を描きつつ、やがて壮大なクライマックスへと向かっていく——。
私の感想
『エレクトリック・ステイト』は、レトロフューチャーな世界観と感動的なストーリーが魅力的な作品でした。特に、ミリー・ボビー・ブラウン演じるミシェルの成長と、彼女を取り巻く個性豊かなキャラクターたちの関係性が印象的でした。また、ロボットたちのデザインや映像美も素晴らしく、視覚的にも楽しめる作品です。ただ、ストーリー展開がやや予測可能である点や、一部キャラクターの掘り下げが不足していると感じる部分もありました。それでも、全体としては満足度の高い作品であり、SFファンやアドベンチャー映画が好きな方にはぜひおすすめしたい一作です。
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