Netflix映画『ワッツ・インサイド』は、ホラー、コメディ、そしてSFが巧みに融合された作品です。物語の中心は、結婚式前夜に集まった友人たちが、身体を入れ替えるゲームに巻き込まれていくというもの。グレッグ・ジャルディン監督によるこの映画は、友情やアイデンティティ、そして埋もれた過去の秘密をテーマに展開していきます。
イントロダクション
『ワッツ・インサイド』は、旧友たちがルーベンの結婚式の前夜に彼の家に集まり、再会を果たすところから始まります。しかし、この集まりは単なる懐かしい再会に終わらず、疎遠になっていたフォーブスが持ち込んだ謎の装置によって体を入れ替えるゲームが始まります。最初は遊びのつもりだったゲームが次第にエスカレートし、友情の裏に隠された欲望や過去の裏切りが明らかになります。
キャスト詳細
- シェルビー(ブリタニー・オグラディ): 主人公のシェルビーは、恋人との関係に不安を抱えており、物語の中でその葛藤が重要な役割を果たします。
- サイラス(ジェームズ・モロシーニ): シェルビーの無関心な恋人。彼はインフルエンサーのニッキに密かな恋心を抱いており、関係が複雑化していきます。
- ニッキ(アリシア・デブナム=ケアリー): SNSで人気のインフルエンサーであり、グループ内の緊張を引き起こす存在です。
- デニス(ギャビン・レザーウッド): タトゥーが入ったパーティー好きで、他のキャラクターたちとの過去の関係が物語に波乱をもたらします。
- フォーブス(デビッド・トンプソン): 天才的な技術者で、体を入れ替える装置を持ち込んで混乱を引き起こします。
- ルーベン(デヴォン・テレル): 結婚を控える男性で、過去の恋人マヤへの未練を抱く。
あらすじ
物語の発端は、結婚式を控えたルーベンが、大学時代の友人たちを自宅に招いたことから始まります。久しぶりの再会に浮かれる一同ですが、疎遠になっていたフォーブスが突如現れ、奇妙な装置を取り出します。この装置こそが、物語の核となる「身体入れ替えマシン」です。
友人たちは半ば強制的にこの装置を使うことになりますが、単なるゲームとして始まった体験は、次第に不気味で予想外の方向へと進んでいきます。シェルビーはニッキの体に、サイラスはデニスの体に入るなど、次々と身体が入れ替わる中で、それぞれの隠された欲望や過去の裏切りが次々と暴かれていきます。
例えば、サイラスはかつてニッキに恋心を抱いていたことが明かされ、シェルビーとの関係が揺らぎます。さらに、デニスとフォーブスの間にも過去の確執があり、デニスはフォーブスの妹に関わる秘密を暴露するなど、複雑な人間関係が次々に絡み合い、事態は次第に混沌としていきます。
特に印象的な場面は、シェルビーが最終的にニッキの体に残ろうとする場面です。彼女は、サイラスとの関係に不満を抱いており、自分がニッキになればすべてがうまくいくと思い込んでいます。しかし、ニッキとの対決が激化し、最終的に彼女の本当の望みが何であるのかが浮き彫りになります。最終的に、友人たちの関係は取り返しのつかないものとなり、体の入れ替えという現象が、彼らのアイデンティティの混乱や破壊的な感情を象徴するものとして描かれています。
この映画は、表面的なコメディやホラーの要素を超えて、深い人間ドラマと心理的なテーマを探求しています。体が入れ替わることで、キャラクターたちは自分の内面と向き合わざるを得なくなり、その過程で彼らの真の姿が露わになっていくのです。
評価
私の感想
『ワッツ・インサイド』は、ちょっと奇妙でドタバタな体験でした。最初は「身体入れ替えなんてよくある設定かな」と思ったんですが、どんどん予想外の展開になっていくのが面白かったです。特に、登場人物たちが他人の体に入ることで、普段見えない本音や、隠していた感情が表に出てくるところが興味深いです。
シェルビーが「ニッキの体に残る!」って言い出す場面は、「えっ、そこまでしちゃうの!?」と驚きました。最初はただのゲームだったはずが、どんどんシリアスな方向に進んで、彼女の自信のなさとか、サイラスとの関係の不満がどんどん噴出していく感じがリアルでドキドキしました。
また、フォーブスが持ってきた装置がきっかけで、隠れていた秘密が次々に暴かれるところも、まるで『人狼ゲーム』みたいな緊張感がありました。シリアスな内容なんだけど、ところどころ笑える要素もあって、友達と一緒に観たら盛り上がりそうな作品だと思います。
全体的には、ちょっとした人間関係のドロドロ感と、ユーモアが程よくミックスされていて、エンタメとして楽しめる映画でした。重すぎず、でも最後までハラハラさせられる展開で、飽きずに観れました。 Netflixで観れるので、気軽に楽しめる一作だと思います。
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